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おうむがえ
ふりがな文庫
“
鸚鵡返
(
おうむがえ
)” の例文
「
僕
(
ぼく
)
とではない」と、ベロヴゾーロフは
鸚鵡返
(
おうむがえ
)
しに——「どうぞ
御随意
(
ごずいい
)
に。まあいいです。とにかく馬は、手に入れて差上げますよ」
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
「朴の花ですか?」深沢さんは
鸚鵡返
(
おうむがえ
)
しに答えて、それからもう一ぺんその花を見上げながら言った。「いい花だなあ。」
朴の咲く頃
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
その時は
鸚鵡返
(
おうむがえ
)
しに「ばんしょうじ」と、こちらものみこみ顔に受取りはしたものの、前後がはっきりしていないのです。
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
古藤は
鸚鵡返
(
おうむがえ
)
しに
没義道
(
もぎどう
)
にこれだけいって、ふいと
手欄
(
てすり
)
を離れて、
麦稈
(
むぎわら
)
帽子を
目深
(
まぶか
)
にかぶりながら、乳母に付き添った。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
「髑髏だって!」とルグランは
鸚鵡返
(
おうむがえ
)
しに言った。——「うん、——そうだ、いかにも紙に
描
(
か
)
いたところでは幾分そんな格好をしてるな、たしかに。 ...
黄金虫
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
▼ もっと見る
「
好
(
い
)
い天気になりましたなあ。」と、市郎も
鸚鵡返
(
おうむがえ
)
しに挨拶して、早々にここを行き過ぎた。女は枯柳の下に立って、
暫時
(
しばし
)
は
其
(
そ
)
の後姿を見送っていた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「どうしてそれがお
前
(
めえ
)
に分らねえ?」三浦は
鸚鵡返
(
おうむがえ
)
しに「こっちにするとそういいてえ奴だ。」
春泥
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
と聞くや否や、
鸚鵡返
(
おうむがえ
)
しに力が入った。床の間にしっとりと露を
被
(
かつ
)
いだ矢車の花は、
燈
(
ひ
)
の
明
(
あかり
)
を
余所
(
よそ
)
に、暖か過ぎて障子を
透
(
すか
)
した、富士見町あたりの大空の星の光を宿して、美しく
活
(
いか
)
っている。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と、
鸚鵡返
(
おうむがえ
)
しにつぶやいて、久米之丞は暗い色をその顔にただよわせる。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「凄いような美男の武士?」思わず甚内は
鸚鵡返
(
おうむがえ
)
した。
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「嘘の住所だと!」テナルディエは
鸚鵡返
(
おうむがえ
)
しに言った。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
「右手かい?」と、馭者が
鸚鵡返
(
おうむがえ
)
しに念をおした。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
何と思ったか国経は、
鸚鵡返
(
おうむがえ
)
しに云った。
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「一時間の余!」と、思わずわたしは
鸚鵡返
(
おうむがえ
)
しに言って、客間へ引返すと、お
辞儀
(
じぎ
)
したり足ずりしたりし始めた。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
「血」「血」「血」と貴婦人方は
鸚鵡返
(
おうむがえ
)
し、皆五六尺
飛退
(
とびすさ
)
る。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と、さきほどお雪ちゃんが言った通りに
鸚鵡返
(
おうむがえ
)
しをして
大菩薩峠:35 胆吹の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
孔明が、
鸚鵡返
(
おうむがえ
)
しに訊くと、馬謖は
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『死んだ!』とわたしは、入口番の顔をぼんやり見つめながら、
鸚鵡返
(
おうむがえ
)
しに言った。そして、そっと往来へ出ると、どこへとて当てもなしに歩き出した。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
と
鸚鵡返
(
おうむがえ
)
しで
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
鸚鵡返
(
おうむがえ
)
しに
大菩薩峠:23 他生の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
鸚
漢検準1級
部首:⿃
28画
鵡
漢検準1級
部首:⿃
19画
返
常用漢字
小3
部首:⾡
7画
“鸚鵡”で始まる語句
鸚鵡
鸚鵡石
鸚鵡籠
鸚鵡州
鸚鵡洲
鸚鵡盃
鸚鵡貝
鸚鵡冊子