“没義道”のいろいろな読み方と例文
旧字:沒義道
読み方割合
もぎどう93.5%
もぎだう3.2%
もぎど3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
離れるものは没義道もぎどうに離れて行く。未練も会釈えしゃくもなく離れて行く。玄関から座敷に引き返した小夜子は惘然もうぜんとして、えんに近く坐った。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼はつるのやうにからみ付くその手足を没義道もぎだうにも他愛なく引き放して、いきなり外套と帽子と履物と掃除道具とでごつちやになつた真暗な中に子供を放り込んだ。
An Incident (新字旧仮名) / 有島武郎(著)
、海の藻屑にしていいものだろうか。おぬしだからとて、そうまで没義道もぎどなことは得しまい
重吉漂流紀聞 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)