がく)” の例文
新字:
〔評〕三條公の筑前に在る、或る人其の旅況りよきやう無聊むれうさつして美女を進む、公之をしりぞく。某氏えんひらいて女がくまうく、公ふつ然として去れり。
茫然として行衞も知らぬ通路かよひぢを我ながら踏み迷へる思して、果はまひ終りがく收まりしにも心付かず、軈て席を退まかり出でて何處ともなく出で行きしが
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
わが耳にきこゆるものは、あたかも人々立ちてがくうつはにあはせてうたひその詞きこゆることあり 一四二—一四四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
大抵たいてい五十年ごじふねんさだまつたいのち相場さうば黄金こがねもつくるはせるわけにはかず、花降はなふがくきこえて紫雲しうん來迎らいがうするあかつきには代人料だいにんれうにてこと調とゝのはずとはたれもかねてれたるはなし
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
カピ長 婚儀こんぎためにと準備よういした一さい役目やくめへて葬儀さうぎよういはひのがくかなしいかね、めでたい盛宴ちさう法事ほふじ饗應もてなしたのしい頌歌しょうかあはれな挽歌ばんか新床にひどこはなはふむ死骸なきがらようつ。
たゞ、詩の神の箜※くごの上、指をふるれば、わががく
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
がくの海、浮ぶ日の影のまばゆさ
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
樂所がくそのをんながく箜𥱌くこ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
がくもるうろのなか
薄紗の帳 (旧字旧仮名) / ステファヌ・マラルメ(著)
あらしのうちにがくを聞き
天地有情 (旧字旧仮名) / 土井晩翠(著)
がくそうしはじむる。男女なんにょりあうて舞踏をどる。
きずに惱める胸もどき、ヸオロンがく清掻すががき
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
がくの、光の、波のまに
天地有情 (旧字旧仮名) / 土井晩翠(著)
をんながく、かへりこゑ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
きずに惱める胸もどき、ヸオロンがく清掻すががき
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
歌とがくとのあるところ
天地有情 (旧字旧仮名) / 土井晩翠(著)
がくきこゆる。
をんながく
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)