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松蔭
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まつかげ
ふりがな文庫
“
松蔭
(
まつかげ
)” の例文
かくの如き眺望は
敢
(
あえ
)
てここのみならず、
外濠
(
そとぼり
)
の
松蔭
(
まつかげ
)
から
牛込
(
うしごめ
)
小石川の高台を望むと同じく先ず東京
中
(
ちゅう
)
での絶景であろう。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
この硯は、重衡の父、入道相国が、砂金を宋の皇帝に送ったお礼として貰ったもので、
松蔭
(
まつかげ
)
といわれる名品であった。
現代語訳 平家物語:10 第十巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
馬
(
うま
)
の
音
(
と
)
のとどともすれば
松蔭
(
まつかげ
)
に
出
(
い
)
でてぞ
見
(
み
)
つる
蓋
(
けだ
)
し君かと 〔巻十一・二六五三〕 作者不詳
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
優
(
やさ
)
しさよ、
松蔭
(
まつかげ
)
の
清水
(
しみづ
)
、
柳
(
やなぎ
)
の
井
(
ゐ
)
、
音
(
おと
)
に
雫
(
しづく
)
に
聲
(
こゑ
)
ありて、
旅人
(
たびびと
)
に
露
(
つゆ
)
を
分
(
わか
)
てば、
細瀧
(
ほそだき
)
の
心太
(
ところてん
)
、
忽
(
たちま
)
ち
酢
(
す
)
に
浮
(
う
)
かれて、
饂飩
(
うどん
)
、
蒟蒻
(
こんにやく
)
を
嘲
(
あざ
)
ける
時
(
とき
)
、
冷奴豆腐
(
ひややつこ
)
の
蓼
(
たで
)
はじめて
涼
(
すゞ
)
しく、
爪紅
(
つまくれなゐ
)
なる
蟹
(
かに
)
の
群
(
むれ
)
月令十二態
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
立て或松原に差掛りしが此方の
松蔭
(
まつかげ
)
より黒き
頭巾
(
づきん
)
にて
面
(
おもて
)
を隱せし一人の
侍士
(
さぶらひ
)
四邊
(
あたり
)
を見廻し立出て忠八暫しと云
聲
(
こゑ
)
に驚き
見返
(
みかへ
)
れば彼の侍士が黒き頭巾を
脱
(
ぬぐ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
私の
両親
(
ふたおや
)
の墓は、ついこの右の方の
丘
(
おか
)
の
松蔭
(
まつかげ
)
にあるんだが、そこへ
参詣
(
おまいり
)
をして、
墳墓
(
はか
)
の土に、
薫
(
かおり
)
の
良
(
い
)
い、
菫
(
すみれ
)
の花が咲いていたから、東京へ持って帰ろうと思って、
三本
(
みもと
)
ばかり
摘
(
つ
)
んで
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
春の花見の岡の御所、秋の月見の浜の御所、
泉殿
(
いずみどの
)
、
松蔭
(
まつかげ
)
殿、馬場殿といった所や、人々の邸宅も三年の間にすっかり朽ち果て、寝所には、月の光がさんさんと降り注いでいた。
現代語訳 平家物語:07 第七巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
人間
(
にんげん
)
が
前
(
まへ
)
へ
出
(
で
)
た
時
(
とき
)
、
如意輪
(
によいりん
)
の
御姿
(
おすがた
)
は、スツと
松蔭
(
まつかげ
)
へ
稍
(
やゝ
)
遠
(
とほ
)
く、
暗
(
くら
)
く
小
(
ちひ
)
さく
拝
(
をが
)
まれた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
湖
(
みづうみ
)
の一
端
(
たん
)
は、
舟
(
ふね
)
を
松蔭
(
まつかげ
)
に
描
(
ゑが
)
いて、
大弦月
(
だいげんげつ
)
の
如
(
ごと
)
く
輝
(
かゞや
)
いた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
再び
驚
(
おどろ
)
きて一
禮
(
れい
)
成
(
なせ
)
ば佐太夫も
會釋
(
ゑしやく
)
して此方へと云て以前の
松蔭
(
まつかげ
)
へ
連行
(
つれゆき
)
扨も此度喜内殿の
横死
(
わうし
)
嘸々
(
さぞ/\
)
愁傷
(
しうしやう
)
ならん其方も知て居らんが友次郎の事に付ては大恩の有る喜内殿故
某
(
それが
)
しも早速參り御世話も致す
可
(
べき
)
筈なれども世の
義理
(
ぎり
)
有
(
あれ
)
ば思ひながら打過にせしが扨今朝其方が出立と聞及びて
最前
(
さいぜん
)
より
此所
(
こゝ
)
に
待居
(
まちゐ
)
たりしなり友次郎事は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
松
常用漢字
小4
部首:⽊
8画
蔭
漢検準1級
部首:⾋
14画
“松蔭”で始まる語句
松蔭御門
松蔭大之進