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庭下駄
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にはげた
ふりがな文庫
“
庭下駄
(
にはげた
)” の例文
淺蜊
(
あさり
)
やア
淺蜊
(
あさり
)
の
剥身
(
むきみ
)
——
高臺
(
たかだい
)
の
屋敷町
(
やしきまち
)
に
春
(
はる
)
寒
(
さむ
)
き
午後
(
ごご
)
、
園生
(
そのふ
)
に
一人
(
ひとり
)
庭下駄
(
にはげた
)
を
爪立
(
つまだ
)
つまで、
手
(
て
)
を
空
(
そら
)
ざまなる
美
(
よ
)
き
女
(
むすめ
)
あり。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「昨日の朝雨が降つた筈だ。——畑の端つこにある、生垣のところまで行つた足跡が澤山あるが、——おや/\、
庭下駄
(
にはげた
)
と
跣足
(
はだし
)
と滅茶々々に入り亂れてゐる」
銭形平次捕物控:076 竹光の殺人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
母
(
かゝ
)
さん
切
(
き
)
れを
遣
(
や
)
つても
宜
(
よ
)
う
御座
(
ござ
)
んすかと
尋
(
たづ
)
ねて、
針箱
(
はりばこ
)
の
引出
(
ひきだ
)
しから
反仙
(
ゆふぜん
)
ちりめんの
切
(
き
)
れ
端
(
はし
)
をつかみ
出
(
だ
)
し、
庭下駄
(
にはげた
)
はくも
鈍
(
もど
)
かしきやうに、
馳
(
は
)
せ
出
(
い
)
でゝ
縁先
(
えんさき
)
の
洋傘
(
かうもり
)
さすより
早
(
はや
)
く
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
庭下駄
(
にはげた
)
の重きあゆみや露の
萩
(
はぎ
)
自選 荷風百句
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
植
(
う
)
ゑ
添
(
そ
)
へたのが
何時
(
いつ
)
か
伸
(
の
)
びて、
丁度
(
ちやうど
)
咲出
(
さきで
)
た
桔梗
(
ききやう
)
の
花
(
はな
)
が、
浴衣
(
ゆかた
)
の
袖
(
そで
)
を
左右
(
さいう
)
に
分
(
わか
)
れて、すらりと
映
(
うつ
)
つて二三
輪
(
りん
)
、
色
(
いろ
)
にも
出
(
で
)
れば
影
(
かげ
)
をも
宿
(
やど
)
して、
雪洞
(
ぼんぼり
)
の
動
(
うご
)
くまゝ、
靜
(
しづ
)
かな
庭下駄
(
にはげた
)
に
靡
(
なび
)
いて
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
打水
(
うちみづ
)
のあと
輕
(
かろ
)
く
庭下駄
(
にはげた
)
にふんで、
裳
(
もすそ
)
とる
片手
(
かたて
)
はすかし
骨
(
ぼね
)
の
塗柄
(
ぬりえ
)
の
團扇
(
うちわ
)
に
蚊
(
か
)
を
拂
(
はら
)
ひつ、
流
(
なが
)
れに
臨
(
のぞ
)
んで
立
(
たつ
)
たる
姿
(
すがた
)
に、
空
(
そら
)
の
月
(
つき
)
恥
(
はぢ
)
らひてか
不圖
(
ふと
)
かゝる
行
(
ゆ
)
く
雲
(
くも
)
の
末
(
すゑ
)
あたり
俄
(
にわか
)
に
暗
(
くら
)
くなる
折
(
をり
)
しも
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
すぐ
女中
(
ぢよちう
)
の
案内
(
あんない
)
で、
大
(
おほき
)
く
宿
(
やど
)
の
名
(
な
)
を
記
(
しる
)
した
番傘
(
ばんがさ
)
を、
前後
(
あとさき
)
に
揃
(
そろ
)
へて
庭下駄
(
にはげた
)
で
外湯
(
そとゆ
)
に
行
(
ゆ
)
く。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
庭
常用漢字
小3
部首:⼴
10画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
駄
常用漢字
中学
部首:⾺
14画
“庭下駄”で始まる語句
庭下駄穿