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天空
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てんくう
ふりがな文庫
“
天空
(
てんくう
)” の例文
その代り一本の
茶褐色
(
ちゃかっしょく
)
の煙がすーっと立ちのぼり、
轟々
(
ごうごう
)
たる音をたてて
天空
(
てんくう
)
はるかに舞いあがっていく。その有様は、
竜巻
(
たつまき
)
の如くであった。
地軸作戦:――金博士シリーズ・9――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
勿論
(
もちろん
)
、
旋風
(
つむじかぜ
)
の
常
(
つね
)
とて
一定
(
いつてい
)
の
方向
(
ほうかう
)
はなく、
西
(
にし
)
に、
東
(
ひがし
)
に、
南
(
みなみ
)
に、
北
(
きた
)
に、
輕氣球
(
けいきゝゆう
)
は
恰
(
あだか
)
も
鵞毛
(
がもう
)
のごとく、
天空
(
てんくう
)
に
舞
(
ま
)
ひ
揚
(
あが
)
り、
舞
(
ま
)
ひ
降
(
さが
)
り、マルダイヴ
群島
(
ぐんたう
)
の
上
(
うへ
)
を
斜
(
なゝめ
)
に
飛
(
と
)
び
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
たッたいままで
天空
(
てんくう
)
にあった
竹童
(
ちくどう
)
と
蛾次郎
(
がじろう
)
、こんどは湖水の底で、なおもはげしくあらそっている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
されど
天空
(
てんくう
)
に
常
(
つね
)
見
(
み
)
ゆるその
金光
(
きんくわう
)
を仰ぎみれば
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
僅か
角砂糖
(
かくざとう
)
ほどのものを崩壊することによって生ずるエネルギーで、わが国の全艦隊を
天空
(
てんくう
)
一
哩
(
マイル
)
の上へまで吹き上げることが出来るのである。
諜報中継局
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
「ガンブロー
鳥
(
てう
)
」に
突破
(
つきやぶ
)
られたる
輕氣球
(
けいきゝゆう
)
は、
水素瓦斯
(
すいそぐわす
)
の
洩
(
も
)
るゝ
音
(
おと
)
と
共
(
とも
)
に、キリヽ/\と
天空
(
てんくう
)
を
舞
(
ま
)
ひ
降
(
くだ
)
つて、『あはや』といふ
間
(
ま
)
に、
大洋
(
たいやう
)
の
眞唯中
(
まつたゞなか
)
へ
落込
(
おちこ
)
んだのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
さわやかな秋風が、一陣、まッさかさまに
吹
(
ふ
)
いて、地上の
紅葉
(
もみじ
)
を
天空
(
てんくう
)
へさらってゆく。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
黒檀の
槌
(
つち
)
をもて
天空
(
てんくう
)
を
彫
(
ゑ
)
りきざむ時
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
一同は、いいようのない気味わるさをもって、
天空
(
てんくう
)
にのこされた最後のせまい星の光りが消えていくのを見まもっている。
怪星ガン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
勿論
(
もちろん
)
、
船
(
ふね
)
に
嚴然
(
げんぜん
)
たる
規律
(
きりつ
)
のある
事
(
こと
)
は
誰
(
たれ
)
も
知
(
し
)
つて
居
(
を
)
る、たとへ
霹靂
(
へきれき
)
天空
(
てんくう
)
に
碎
(
くだ
)
けやうとも、
數萬
(
すうまん
)
の
魔神
(
まじん
)
が一
時
(
じ
)
に
海上
(
かいじやう
)
に
現出
(
あらは
)
れやうとも、
船員
(
せんゐん
)
ならぬ
者
(
もの
)
が
船員
(
せんゐん
)
の
職權
(
しよくけん
)
を
侵
(
おか
)
して
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
天空
(
てんくう
)
のふたりは、朝から今まで、たがいに、飲まず
食
(
く
)
わずである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こんなわけで、
折角
(
せっかく
)
生捕
(
いけど
)
ったたった一匹のルナ・アミーバーでありましたが、惜しくも
天空
(
てんくう
)
に
逸
(
いっ
)
し去ってしまったのです。
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そのとき機体がスーッと浮きあがったかと思うと、
真青
(
まっさお
)
な光の尾を大地の方にながながとのこして、宇宙艇はたちまち
月明
(
げつめい
)
の
天空
(
てんくう
)
高くまい上った。
月世界探険記
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
こんなへんぴな
天空
(
てんくう
)
に市街などがあって、たまるものか。飲食店や売店があるといってもだれが信じるだろうか。
怪星ガン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
出鱈目
(
でたらめ
)
をいうな、
日本人
(
ヤポンスキー
)
。気球はいつかは地上に下りるもんだ。
天空
(
てんくう
)
に上ったきりなんてぇことはない」
空中漂流一週間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それはまわりの壁が、ひじょうにつよかったせいで、爆発と同時に、すべてのものは弱い屋根をうちぬいて、高く
天空
(
てんくう
)
へ吹きあげられ、となりの部屋へは、害がおよばなかったわけだ。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
古い煉瓦積みの
壁体
(
へきたい
)
には夕陽が燃え立つように当っていた。
遥
(
はる
)
かな屋根の上には、風受けの
翼
(
つばさ
)
をひろげた太い
煙筒
(
えんとつ
)
が、中世紀の騎士の化物のような恰好をして
天空
(
てんくう
)
を
支
(
ささ
)
えているのであった。
地獄街道
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
なんとなく、「ジャックと豆の木」の物語に出て来る
天空
(
てんくう
)
の
鬼
(
おに
)
ヶ
城
(
しま
)
にまでとどく
豆蔓
(
まめづる
)
の化物のように思われた。螺旋階段の下には事務室へ通ずる入口の外にも一つ廊下に通ずる入口があった。
階段
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その忠魂記念塔は、今ではS公園内に
天空
(
てんくう
)
を
摩
(
ま
)
して
毅然
(
きぜん
)
と建っている。
東京要塞
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
連合科学協会員は最近
天空
(
てんくう
)
においておどろくべき
観測
(
かんそく
)
をした。それはどういうことであるかというと、わが地球をねらってこちらへ進んでくるふしぎな星があるということだ。それは
彗星
(
すいせい
)
ではない。
三十年後の東京
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
空
常用漢字
小1
部首:⽳
8画
“天空”で始まる語句
天空海闊
天空海濶
天空無心