再會さいくわい)” の例文
新字:再会
我等われら兩人りようにん目指めざすコロンボにも、また櫻木海軍大佐等さくらぎかいぐんたいさら再會さいくわいすべきはづ橄欖島かんらんたうにも左迄さまではとほくない印度洋インドやうちうであつたことと。
追散おひちらし私し方へ伴ひ立歸りしなり其ころは私し姉儀病死びやうし仕つりしにより節は私し方へ引取置候處九助とかほを見合せたがひに不思議の再會さいくわいを喜び候と言を聞れ大岡殿は扨々人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かみ使つかひであつたらう、このとりがないと、民子たみこをつとにもへず、看護みとり出來できず、つやがて大尉たいゐ昇進しようしんした少尉せうゐさかえることもならず、與曾平よそべい喜顏よろこびがほにも、再會さいくわいすることが出來できなかつたのである。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
學年がくねんをはりに宗助そうすけ安井やすゐとは再會さいくわいやくしてわかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
はるかに日本につぽんそらながめて、はや孤島こたう出發しゆつぱつして、一日いちにちすみやかに貴方等あなたがた再會さいくわいしたいと待望まちのぞんでことでせう。
取上になりおつ沙汰さたに及ぶとの事にて其日は下られけり扨又山崎町なる油屋五兵衞の番頭久兵衞は今日はからずも寶珠花屋はうじゆばなや八五郎の娘おひで離縁状りえんじやうの一件に付後藤半四郎に再會さいくわいして大いに驚きしと雖も先々離縁状を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わたくしが子ープルスのいへかへつて、なみだながらに良人をつと濱島はまじま再會さいくわいしたときには、弦月丸げんげつまる沈沒ちんぼつうわさ大層たいそうでした。何事なにごと天命てんめいあきらめても、本當ほんたうかなしう御坐ござんしたよ。
めぐまれ其後五ヶ年の後九助江戸より歸國のせつ藤八方へ一ぱく致せし時私しも藤八方に居不思議に再會さいくわい仕つりしかど其節は途中とちうにて胡麻灰ごまのはひに出合九助難儀なんぎ致す趣意おもむきに付金子のことに心つかひ仕つり居り先年の禮さへ熟々しみ/″\申候間合まあひ御座なく候まゝ不義など致し候事は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)