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値切
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ねぎ
ふりがな文庫
“
値切
(
ねぎ
)” の例文
何
(
なに
)
も
任務
(
にんむ
)
だからと、
何樓
(
なにや
)
かの
前
(
まへ
)
で、かけ
合
(
あ
)
つて、
値切
(
ねぎ
)
つて、
引
(
ひき
)
つけへ
通
(
とほ
)
つて
酒
(
さけ
)
に
成
(
な
)
ると、
階子
(
はしご
)
の
中
(
ちう
)
くらゐのお
上
(
のぼ
)
り
二人
(
ふたり
)
、さつぱり
持
(
も
)
てない。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
さうして買ふとも何とも云はないうちに
値切
(
ねぎ
)
つて買つて仕舞ふ。其代り縁日ものを買ふ事なんぞは上手でね。あいつに買はせると大変安く買へる。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ヘヽー
何
(
ど
)
うでげせう、三
朱
(
しゆ
)
位
(
ぐらゐ
)
には
負
(
まか
)
りますまいか。坊「
焼場
(
やきば
)
へ
来
(
き
)
て
値切
(
ねぎ
)
るものもないもんだ、
極
(
きま
)
つて
居
(
ゐ
)
るよ。金「ナニ
本当
(
ほんたう
)
に
焼
(
や
)
けないでも
宜
(
よろ
)
しいんで。 ...
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
わたしたちのかけ合い人は百七十フランまで
値切
(
ねぎ
)
った。百姓は二百八十フランまでまけた。この
値段
(
ねだん
)
まで下げてくると、獣医は
雌牛
(
めうし
)
をもっと
批評的
(
ひひょうてき
)
に調べ始めた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
新しい
莚
(
むしろ
)
、
筍掘器
(
たけのこほり
)
、天秤棒を買って帰る者、
草履
(
ぞうり
)
の材料やつぎ切れにする
襤褸
(
ぼろ
)
を買う者、古靴を
値切
(
ねぎ
)
る者、古帽子、古洋燈、
講談物
(
こうだんもの
)
の古本を冷かす者、
稲荷鮨
(
いなりずし
)
を
頬張
(
ほおば
)
る者
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
「僕もそういって十番だけ
値切
(
ねぎ
)
ってみたんです。十番ぐらい上になっていないと危ないですからね。しかし照彦様は『十番ならおトンカチのとんがりで十だぞ』とおっしゃいました」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
余り高いから少し
値切
(
ねぎ
)
って話をしようと思うと相手にしない。そこで巡査に頼んだところが「馬車は到底駄目でしょう。ほとんどない位の話だから」といって
荷持
(
にもち
)
を一人世話してくれた。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
値
(
ね
)
を
聞
(
き
)
くと
三圓九十錢
(
さんゑんきうじつせん
)
で、まあ、それは
先
(
せん
)
のよりは
安
(
やす
)
い。が、
此奴
(
こいつ
)
を
行
(
い
)
きなり
女房
(
かみさん
)
は、
十錢
(
じつせん
)
値切
(
ねぎ
)
つて、
三圓八十錢
(
さんゑんはちじつせん
)
にお
負
(
ま
)
けなさいと
言
(
い
)
つたんです。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
縁日へひやかしになど行くと、急に思い出したように、先生松を
一鉢
(
ひとはち
)
お買いなさいなんて妙なことを言う。そうして買うともなんとも言わないうちに
値切
(
ねぎ
)
って買ってしまう。
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
本人
(
ほんにん
)
は、
引手茶屋
(
ひきてぢやや
)
で、
勘定
(
かんぢやう
)
を
値切
(
ねぎ
)
られた
時
(
とき
)
と
同
(
おな
)
じに、
是
(
これ
)
は
先方
(
むかう
)
(
道具屋
(
だうぐや
)
の
女房
(
かみさん
)
)も
感情
(
かんじやう
)
を
害
(
がい
)
したものと
思
(
おも
)
つたらしい。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「なに、
御拂
(
おはらひ
)
は
何時
(
いつ
)
でも
可
(
い
)
いんです」と
受合
(
うけあ
)
つて
呉
(
く
)
れた。
宗助
(
そうすけ
)
はとう/\
御米
(
およね
)
のために
銘仙
(
めいせん
)
を一
反
(
たん
)
買
(
か
)
ふ
事
(
こと
)
にした。
主人
(
しゆじん
)
はそれを
散々
(
さん/″\
)
値切
(
ねぎ
)
つて三
圓
(
ゑん
)
に
負
(
ま
)
けさした。
織屋
(
おりや
)
は
負
(
ま
)
けた
後
(
あと
)
で
又
(
また
)
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
道具屋
(
だうぐや
)
の
女房
(
かみさん
)
は、
十錢
(
じつせん
)
値切
(
ねぎ
)
つたのを
癪
(
しやく
)
に
觸
(
さは
)
らせたのに
違
(
ちが
)
ひない。」
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
値
常用漢字
小6
部首:⼈
10画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“値”で始まる語句
値
値打
値段
値遇
値踏
値売
値下
値安
値嘉島
値段札