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このたび
ふりがな文庫
“
今度
(
このたび
)” の例文
されば
今度
(
このたび
)
この地において花馬車競技があるというにより、日本人と中華民国人の微妙なる差別を広く一般に示すはこの時なり。
ノンシャラン道中記:04 南風吹かば ――モンテ・カルロの巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
それで其戦も結局勝利になったため、
今度
(
このたび
)
の合戦、全く其方一手の為に全軍の勝となった、という感状を政宗から受けた程の勇者である。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
……
今度
(
このたび
)
宮家には念願ござって、吉野大峯山へご
入峯
(
にゅうぶ
)
あらせられまする。……しかるに当地には新関あって、往来の人々を止どむるとのこと。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
はツ、
初
(
はじ
)
めましてお
目通
(
めどほ
)
りを
仕
(
つかまつ
)
ります。へえ、
今度
(
このたび
)
はまた
格別
(
かくべつ
)
の
御註文
(
ごちうもん
)
仰
(
おほ
)
せつけられまして、
難有
(
ありがた
)
い
仕合
(
しあは
)
せにござります。
人参
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
これはただ自分の心持が変ってしまっただけのことなのだ。というのは自分が
今度
(
このたび
)
故郷へ帰って来たのは、決して
上機嫌
(
じょうきげん
)
で来たのではないからだ。
故郷
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
▼ もっと見る
切首
(
きりくび
)
と人々申候と少しく
自慢
(
じまん
)
がてらに
長々
(
なが/\
)
と申ければ大岡殿成程其
遺恨
(
ゐこん
)
もある故陸尺の七右衞門は
今度
(
このたび
)
の一件に世話を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
今度
(
このたび
)
信州の御働きは先年に超越し、御遺恨益々深かりければこの一戦に国家の安否をつけるべきなり云々」
川中島合戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
今度
(
このたび
)
の
酬
(
むくい
)
に如意の珠を進ぜんと思えど、日本人は心
悪
(
あ
)
しくて持ちたまわん事難し、因ってかの箱をというて取り寄せ開くと中に金の餅一つあり厚さ二寸ばかり
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
勝四郎は
雀部
(
ささべ
)
に従ひて京にゆき、絹ども残りなく交易せしほどに、
当時
(
このごろ
)
都は
四三
花美
(
くわび
)
を好む
節
(
とき
)
なれば、
四四
よき徳とりて
東
(
あづま
)
に帰る
用意
(
はかりごと
)
をなすに、
今度
(
このたび
)
上杉の
兵
(
つはもの
)
鎌倉の御所を
陥
(
おと
)
し
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
けれど
今度
(
このたび
)
だけは許してあげます。もう二度と森の中に上ってきてはいけません。夢の精はなかなか人間の手に
捕
(
つか
)
まるものではありません。もうちゃんと私の
懐
(
ふところ
)
に戻ってきています。
夢の卵
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
今度
(
このたび
)
はいうべき事も
予
(
かね
)
て用意して、じれッたそうに
挿頭
(
かんざし
)
で髪を
掻
(
か
)
きながら、漸くの
思
(
おもい
)
で
間隙
(
すき
)
を見附け、「公債は今
幾何
(
いくら
)
なの?」と
嘴
(
くちばし
)
を
挿
(
は
)
さんでみれば、さて我ながら唐突千万! 無理では無いが
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
いや、われらは城下のものにて、
今度
(
このたび
)
、浦々を見物いたし、またこれよりは
滝谷
(
たきだに
)
の
妙成寺
(
みょうせいじ
)
へ、参詣をいたすもの、見受け申せば、我等と同じ日蓮宗の御様子なり。
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
まして町奉行の配下連がお乗り物を抑えるとは無礼千万! これを表沙汰に致す時は容易ならぬ事が
出来
(
しゅったい
)
致す。なれど特別の慈悲をもって
今度
(
このたび
)
に限って忘れ取らせる。
紅白縮緬組
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
申入るゝ者多かりしが
今度
(
このたび
)
同宿
(
どうしゆく
)
の
杉戸屋
(
すぎとや
)
富
(
とみ
)
右衞門が
媒人
(
なかうど
)
にて
關宿
(
せきやど
)
在
(
ざい
)
坂戸村
(
さかとむら
)
の名主是も
分限
(
ぶんげん
)
の聞えある
柏木庄左衞門
(
かしはぎしやうざゑもん
)
の
悴
(
せがれ
)
庄之助に
配偶
(
めあは
)
せんとて
既
(
すで
)
に
約束
(
やくそく
)
整
(
とゝの
)
ひ
双方
(
さうはう
)
の
結納
(
ゆひなふ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
また、
今度
(
このたび
)
長政が信長と絶縁せんとするや、到底信長に敵しがたきを知って極力
諫止
(
かんし
)
せんとした。しかも、いよいよ手切れとなるや、単身敵陣に潜入して、信長を討たんことを決心す。
姉川合戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
亡ぼすところにかかわっておるのじゃ! ……されば
今度
(
このたび
)
のおのれの所業は、神の
界
(
くに
)
への裏切りじゃぞ! ……日夜念々神の怒り、おのれの心を苦しめるであろうぞ!
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
今度
(
このたび
)
、同銀行蔵掃除について払下げに相成ったを、当商会において一手販売をする、抵当流れの安価な煙草じゃ、喫んで
芳
(
かんばし
)
ゅう、
香味
(
こうみ
)
、口中に
遍
(
あまね
)
うしてしかしてそのいささかも
脂
(
やに
)
が無い。
露肆
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
斯て九助は五ヶ年の間
辛抱
(
しんばう
)
をなし殊に
今度
(
このたび
)
奉行所より
賜
(
たまは
)
りし金を合すれば百六七十兩の金子にも成しゆゑ
古郷
(
こきやう
)
へ
歸
(
かへり
)
豫
(
かね
)
ての望みの如く
先祖
(
せんぞ
)
の跡を立んと出立の
支度
(
したく
)
して
伯父
(
をぢ
)
始めへの
土産物
(
みやげもの
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
久作、かねて朋友に
今度
(
このたび
)
の戦、我れ必ず遠藤を討取るべしと豪語していた。
姉川合戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
後鳥羽上皇の
御志
(
おんこころざし
)
、朝権恢復の御志を継がれ、そちをはじめとして俊基など、誠忠志を同じゅうするもの、主上を翼賛しまいらせて、
今度
(
このたび
)
の挙を計りたるに、われ若年とはいいながら
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
徳川殿
今度
(
このたび
)
勅命により召寄せらるるにより、先手の者上京する由を告げたが、薩兵聴かず、問答を重ぬる裡、薩州より
俄
(
にわか
)
に大砲を打ち出したが、最初の一発に桑名の兵、十数人打ち重って倒された。
鳥羽伏見の戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
濃州に立越え稲葉伊予守に所縁あるを以て暫時かくまはれて居たりしかば、信長の
軍立
(
いくさだて
)
を
能々
(
よくよく
)
見知りてありけるが、
今度
(
このたび
)
織田徳川矛盾に及ぶと、浅井を
見続
(
みつ
)
がずば
弥
(
いよいよ
)
不忠不義の名を
蒙
(
こうむ
)
るべしとおもひ
姉川合戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
今
常用漢字
小2
部首:⼈
4画
度
常用漢字
小3
部首:⼴
9画
“今度”で始まる語句
今度船