“このたび”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コノタビ
語句割合
此度65.2%
今度23.2%
此回2.9%
這囘2.9%
這度1.4%
今回1.4%
此次1.4%
這回1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ねがはれ何卒なにとぞわたく御役御免下ごめんくださるべしといはれしかば何故退役たいやくねがはるゝやと申さるゝに大岡殿此度このたび煙草屋たばこや喜八裁許さいきよちがとがなき者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それで其戦も結局勝利になったため、今度このたびの合戦、全く其方一手の為に全軍の勝となった、という感状を政宗から受けた程の勇者である。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
やはらげ夫ほどまでに云なりせば此回このたびは許しつかはす可ければ今日よりして五日の中にもし病氣有る物ならば有とぞ云るたしかな證據を取て其むね吾輩おのれに云ね又無時には縁談えんだん再回ふたゝびむすびて高砂たかさご
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
這囘このたび向島むかうじま武蔵屋むさしやおいて、昔話むかしばなしくわい権三ごんざりやす」
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
さきには専ら田園の趣味を伝えしもの、這度このたびは山野に則り、忽ちにして森林、忽ちにして沼池、一径尽くるところ橋ありて通じ、湖海ひろがるところ丘陵峙つの概
残されたる江戸 (新字新仮名) / 柴田流星(著)
されば好い加減に引込めと大向うから呶鳴られぬ前、長えは毒と一旦筆を擱きはしたが、這度このたびは古きをたずねて新しきを知る、チッとばかり昔のことを言わして頂くことにした。
残されたる江戸 (新字新仮名) / 柴田流星(著)
わたくしが社会党などに娘をることが出来まするものか出来ませぬものか、少し御賢察を願はしう存じまする、——近い御話が、閣下、今回このたび炭山の坑夫同盟でも明かでは御座りませぬか
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
其外存候人へ御致声ごちせい宜奉願上候。別而べつして御内政ごないせい様おさよどのへ御祝詞奉願上候。此次このたび状多したため腕疲候而やめ申候。春寒御自玉可被成候。恐惶謹言。正月廿一日。菅太中晋帥くわんたいちゆうしんすゐ。伊沢辞安様。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
其頃既に庄内藩には府下非常をいましめのため常に市中を巡邏じゆんらあり、且つ南北の町奉行にも這回このたびの暴挙を鎮撫なさんと自ら夥兵くみこを従へつつあまねく市街を立廻りて適宜の処置に及ばんとするに