“はさき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
刃先37.5%
葉先18.8%
葉尖12.5%
羽先9.4%
刄先6.3%
刃尖6.3%
葉端3.1%
乾燥3.1%
刄尖3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あつさにへぬそばかれ退すさつてまたつた。かれ刃先はさきにぶるのをおもいとまもなく唐鍬たうぐはで、またつて木材もくざいけてたふさうとした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そのとき、二人ふたりには、みずきよらかな、くさ葉先はさきがぬれてひかる、しんとした、すずしいかぜ川面かわも景色けしきがありありとうかんだのであります。
海ぼたる (新字新仮名) / 小川未明(著)
これにぞ、気を得て、返す刀、列位の黒道人くろどうじん切附きりつけると、がさりと葉尖はさきから崩れて来て、蚊帳を畳んだように落ちる。同時に前へ壁をいて、すっくと立つ青仙人を、腰車にって落す。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あまりの労働はたらきはねあひだ垂々たら/\と、あせか、しぶきか、羽先はさきつたつて、みづへぽた/\とちるのが、ごといろづいて真赤まつかあふれる。……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
細身の刄先はさき苛苛いらいら
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
そうして、見るからに外国製らしい銀色の十字型の短刀を夫人から渡されると、その冴切さえきった刃尖はさきを頭の上のシャンデリヤに向けながら、大笑いした自分の声を、今でもハッキリと記憶している。
けむりを吐かぬ煙突 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
白く燃えるの下に、草の葉も稲の葉も茗荷みょうがの葉も皆葉端はさきいて、みょうに四辺あたりがしんとなって見える中で、きりぎりすのみがしょうのある者のようにあっちこっちで鳴いていた。
雑木林の中 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
つばの広い麦藁帽むぎわらぼうは雑木の葉端はさきに当って落ちそうになる処があった。登はそれを落さないようにと帽子のふちに右の手をかけていた。彼はその時先輩に対して金の無心を云いだす機会を考えていた。
雑木林の中 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そこでか乾燥はさきの春先にはいずれも太鼓たたいて、火防の舞踏をして村々の家ごとを回っている。しかしながら本職の火防のことも大火なんかでとうていやりきれなくなるとそこを逃げ出す。
東奥異聞 (新字新仮名) / 佐々木喜善(著)
鼠色の制服の釦孔ぼたんあなにさげてゐた小さい革袋ケースからナイフを取り出して、但しペンを削るのにナイフの刄尖はさきをつかはないで欲しい、それにはちやんと、適当な刄の鈍い個所があるからと