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刃尖
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はさき
ふりがな文庫
“
刃尖
(
はさき
)” の例文
再び
裾
(
すそ
)
へ
飜
(
ひるが
)
えるのは、柄長き薙刀の
刃尖
(
はさき
)
である。その稲妻が、雨のごとき冷汗を
透
(
とお
)
して、再び光った。
神鷺之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そうして、見るからに外国製らしい銀色の十字型の短刀を夫人から渡されると、その
冴切
(
さえき
)
った
刃尖
(
はさき
)
を頭の上のシャンデリヤに向けながら、大笑いした自分の声を、今でもハッキリと記憶している。
けむりを吐かぬ煙突
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
踏みぐくめつつも乱れた
裾
(
すそ
)
に、細く白々と鳥の羽のような軽い白足袋の
爪尖
(
つまさき
)
が震えたが、半身を扉に持たせ、半ばを
取縋
(
とりすが
)
って、柄を高くついた、その薙刀が
倒
(
さかさま
)
で……
刃尖
(
はさき
)
が爪先を切ろうとしている。
神鷺之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
刃
常用漢字
中学
部首:⼑
3画
尖
漢検準1級
部首:⼩
6画
“刃尖”で始まる語句
刃尖上