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葉尖
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はさき
ふりがな文庫
“
葉尖
(
はさき
)” の例文
葉尖
(
はさき
)
にすくすくと針を持って、
滑
(
なめら
)
かに開いていたのが、今蟻を取って上へ落すと、あたかも意識したように、静々と針を集めて、見る見る内に蟻を
擒
(
とりこ
)
にしたのである。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
これにぞ、気を得て、返す刀、列位の
黒道人
(
くろどうじん
)
に
切附
(
きりつ
)
けると、がさりと
葉尖
(
はさき
)
から崩れて来て、蚊帳を畳んだように落ちる。同時に前へ壁を
築
(
つ
)
いて、すっくと立つ青仙人を、腰車に
斬
(
き
)
って落す。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
この姿は、
葎
(
むぐら
)
を分けて忍び寄ったはじめから、
目前
(
めさき
)
に
朦朧
(
もうろう
)
と映ったのであったが、立って丈長き葉に添うようでもあり、寝て根を
潜
(
くぐ
)
るようでもあるし、浮き上って
葉尖
(
はさき
)
を渡るようでもあった。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
いたづら
為
(
し
)
たるものは
金坊
(
きんぼう
)
である。初めは
稗蒔
(
ひえまき
)
の
稗
(
ひえ
)
の、
月代
(
さかやき
)
のやうに素直に
細
(
こまか
)
く伸びた
葉尖
(
はさき
)
を、フツ/\と吹いたり、
﨟
(
ろう
)
たけた顔を斜めにして、
金魚鉢
(
きんぎょばち
)
の金魚の目を、左から、又右の方から
視
(
なが
)
めたり。
蠅を憎む記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
葉
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
尖
漢検準1級
部首:⼩
6画
“葉”で始まる語句
葉
葉巻
葉鶏頭
葉末
葉蘭
葉蔭
葉書
葉叢
葉摺
葉越