“かんさう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
感想33.3%
乾燥11.1%
感愴11.1%
甘草11.1%
諫草11.1%
閑想11.1%
閑窓11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで私は、かつて前に、つかれた心をぼんやりとさせたやうに、今また不幸ふかうつかれた心をぼんやりとやすめてみた。私は私の心の中から、なにか得がたい感想かんさうが浮び出しはしないかと待ちながら。
美しい家 (新字旧仮名) / 横光利一(著)
卯平うへいはそれととも乾燥かんさうした肌膚はだ餘計よけいれて寒冷かんれいほねてつしたかとおもふとにはか自由じいううしなつてたやうに自覺じかくした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ときはもうつぼみはどうしてものいふこといてうがかないので、あついさうして乾燥かんさうはげしいがそれをにくんでこは下葉したばをがさ/\にらした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
水西荘の水仙花は里恵をして感愴かんさうせしむること甚深であつたと見えて、その小野氏に寄せた一書にも、これに似た語がある。森田思軒が「人情の極至亦詩情の極至」と評した語である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
久し振りで庵を訪ねた主人の前へ、一色道庵の示した丸藥の成分と言ふのは、人參、松樹甘皮まつのあまかは胡麻ごま薏苡仁よくいにん甘草かんさうの五味だけ。
榛軒が簿冊を河に沈めさせたのは、恐くは諫草かんさうく意に外ならなかつたであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
〔譯〕閑想かんさう客感きやくかんは、志の立たざるに由る。一志既に立てば、百邪退きく。之を清泉せいせん湧出ようしゆつせば、旁水ばうすゐ渾入こんにふすることを得ざるにたとふべし。
ありしは何時いつの七せき、なにとちかひて比翼ひよくとり片羽かたはをうらみ、無常むじようかぜ連理れんりゑだいきどほりつ、此處こヽ閑窓かんさうのうち机上きじやう香爐かうろえぬけふりのぬしはとへば、こたへはぽろり襦袢じゆばんそでつゆきて
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)