感想かんさう)” の例文
かくわたしはばけものといふものは非常ひぜう面白おもしろいものだとおもつてるので、これくわんするほんの漠然ばくぜんたる感想かんさうを、いさゝこゝぶるにぎない。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
そこで私は、かつて前に、つかれた心をぼんやりとさせたやうに、今また不幸ふかうつかれた心をぼんやりとやすめてみた。私は私の心の中から、なにか得がたい感想かんさうが浮び出しはしないかと待ちながら。
美しい家 (新字旧仮名) / 横光利一(著)
勿論もちろんこの問題もんだい專門家せんもんかよつ飽迄あくまで研究けんきうされねばならぬのであるが。我輩わがはいは、こゝにはふか哲學的議論てつがくてきぎろんにはらないで、きはめて通俗的つうぞくてきこれくわんする感想かんさうの一たんべてよう。
建築の本義 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)