“つね/″\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
常々37.5%
毎々25.0%
平常12.5%
常〻12.5%
毎〻12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
信如しんによこまりて舌打したうちはすれども、今更いまさらなんほうのなければ、大黒屋だいこくやもんかさせかけ、あめひさしいとふて鼻緒はなををつくろふに、常々つね/″\仕馴しなれぬおぼうさまの、これは如何いかことこゝろばかりはあせれども
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
好むと雖も其質そのさが狡猾わるかしこ毎々つね/″\新町を始め惡所場をさわがし諸處に於て強請ねだりかたりなどせしが或時喧嘩けんくわにて人をあやめ遂に召捕れしうへ久敷ひさしく入牢じゆらうして居たれども相手方いのちつゝがなく御慈悲を願ひけるゆゑ遠島ゑんたうにも成べきを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
聞に平常つね/″\正直しやうぢきにて匇々なか/\人殺ひとごろしなどなす者に非ず全く拷問がうもんつよく苦きまゝに白状なし獄門ごくもんに成たりと云ふ評判ひやうばんにて大屋殿も三貫文の過料くわれうとられし由併し大屋殿は惡くない人故地主を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
指置さしおき下女の菊と不義ふぎをなしつひ情死しんぢうとまでのさわぎなり夫故それゆゑ平常つね/″\お熊となかわる家内かないをさまらずと云ひければ又七是を聞き是は思ひもよらぬ事を仰せらるゝもの哉今宵こよひ菊が何故か刄物はもの
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
うらめしきは御新造ごしんぞとおみね口惜くちをしさにものはれず、常〻つね/″\をとなしき理屈りくつづめにやりこめすべもなくて、すご/\と勝手かつててば正午しようご號砲どんおとたかく、かゝるをりふし殊更ことさらむねにひゞくものなり。
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
丹泉は元来毎〻つね/″\江西の景徳鎮けいとくちんへ行つては、古代の窯器の佳品の模製を良工に指図しては作らせて、そして所謂掘出し好きや、比較的低い銭で高い物を買はうとする慾張りや
骨董 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)