常々つね/″\)” の例文
能々拜見はいけんしてさて申やう此御短刀は私しのぞみ御座なく候何卒君の常々つね/″\手馴てなれし方をいたゞき度むね願ひければ君も御祕藏ごひざうの短刀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
信如しんによこまりて舌打したうちはすれども、今更いまさらなんほうのなければ、大黒屋だいこくやもんかさせかけ、あめひさしいとふて鼻緒はなををつくろふに、常々つね/″\仕馴しなれぬおぼうさまの、これは如何いかことこゝろばかりはあせれども
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
これではじつ仕方しかたがない、其故それゆゑわたくし生徒せいとむかつて常々つね/″\まをしてります。何事なにこと自分じぶん研究けんきうして御覽ごらんなさい、研究けんきうして自分じぶん難問なんもん解釋かいしするやうにさい。これはあなが讀書どくしよのみにかぎりません。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
其方常々つね/″\身持みもち不行跡ふぎやうせき而已のみ成ず今度主税之助申付によりしまの死骸を弟願山と馴合なれあひ光明院へ捨置すておきに致其上主税之助にたのまれ建部郷右衞門ばんすけ十郎の兩人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
まよしけるうち近隣きんりんの社人玉井大學たまゐだいがくの若黨に源八と云者いふものありしが常々つね/″\通仙つうせんの見世へ來てははなしなどして出入りしに此者このものいたつ好色かうしよくなれば娘お高を見初みそめ兩親の見ぬ時などは折々をり/\
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)