“たまや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
靈屋25.0%
霊屋16.7%
玉屋16.7%
廟舍8.3%
8.3%
廟屋8.3%
廟所8.3%
魂屋8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
無量山壽經寺が徳川幕府時代所謂いはゆる傳通院殿のお靈屋たまやと澤藏司稻荷で有名になり、大奧の尊崇を集めて、江戸の一角に儼然たる威容を持したことは、改めて言ふまでもないことですが
その時にお八代さんは唯一人でお霊屋たまやの掃除をされるついでに、この方丈に立ち寄られて、茶を飲まれましたが、四方八方よもやまのお話の序に……まだちっと早いようじゃけれど、来年の春
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そうして当時の玉屋たまやの店へはいって父が時計か何かをひやかしたと思われる。とにかくその時の玉屋の店の光景だけは実にはっきりした映像としていつでも眼前に呼び出すことができる。
銀座アルプス (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
すれば、當國このくに風習通ならはしどほりに、かほわざかくさいで、いっち晴衣はれぎせ、柩車ひつぎぐるませて、カピューレット代々だい/\ふる廟舍たまやおくられさッしゃらう。
何事なにごとぢゃこの血汐ちしほは、これ、この廟舍たまや入口いりくちいしめたこの血汐ちしほは? ぬしもないこのつるぎは? 此樣このやう平和へいわ場所ばしょまぶれにしててゝあるは、こりゃなんとしたことであらう?
わしたまやりるは、ひめかほようがためでもあるが、それよりもひめけたたふと指輪ゆびわある大切たいせつよう使つかはうため取外とりはづしてるのがおも目的もくてきぢゃによって、はやね。
カピ妻 往來わうらい人々ひと/″\は、あるひはロミオとび、あるひはヂュリエット、あるひはパリスとびかはして、聲々こゑ/″\わめて、吾屋わがや廟屋たまやへといそぎまする。
手前てまへひいさまが御親類ごしんるゐがたのお廟所たまやらせらるゝをるやいなや、驛馬はやうま飛乘とびのっておらせにまゐりました。此樣このやうしいお使つかひ命置おほせおかせられた役目やくめゆゑでござります、御免ごめんなされませい。
荻原は隣家りんかおきなに注意せられて万寿寺に往ってみると浴室の後ろに魂屋たまやがあって、かんの前に二階堂左衛門尉政宣の息女弥子吟松院冷月居尼ぎんしょういんれいげつきょにとし、そばに古き伽婢子とぎぼうこがあって浅茅あさぢと云う名を書き
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)