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廟舍
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たまや
すれば、
當國の
風習通りに、
顏は
故と
隱さいで、
最良い
晴衣を
着せ、
柩車に
載せて、カピューレット
家代々の
古い
廟舍へ
送られさッしゃらう。
何事ぢゃ
此血汐は、これ、
此廟舍の
入口の
石を
染めた
此血汐は?
主もない
此劍は?
此樣な
平和の
場所に
血まぶれにして
棄てゝあるは、こりゃ
何としたことであらう?
ロレ ほい、
其許か! さらば
問はうが、あしこのあの
炬火は、ありゃ
何でおじゃる、
蛆蟲や
目も
無い
髑髏を
空しう
照すあの
光は? かう
見たところ、カペル
家の
廟舍の
前ぢゃが。