“きようきふ”の漢字の書き方と例文
語句割合
供給100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは食料しよくれうまきとの不廉ふれん供給きようきふあふがねばならぬからである。勘次かんじはおしな發病はつびやうから葬式さうしきまでにはかれにしては過大くわだい費用ひようえうした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
橄欖島かんらんたう荒凉くわうりやうたるしま、とてもそのしゆ發動藥液はつどうやくえきこと出來できず、其他そのた諸島しよたうまた大陸たいりく通信つうしんして、供給きようきふあほぐといふことも、けつして出來できことではいのです。
この縁談えんだん安之助やすのすけ學校がくかう卒業そつげふするともなくおこつたもので、小六ころく房州ばうしうからかへつて、叔母をば學資がくし供給きようきふことわられる時分じぶんには、もう大分だいぶはなしすゝんでゐたのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
さうするうち世間せけんまたはるうつつてあめいそがしく田畑たはたみづ供給きようきふした。勘次かんじ自分じぶんうしろ刈株かりかぶかへしてはたがやした。おつぎも萬能まんのうつて勘次かんじあといた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
彼等かれらは、日常にちじやう必要品ひつえうひん供給きようきふする以上いじやう意味いみおいて、社會しやくわい存在そんざいほとんどみとめてゐなかつた。彼等かれらつて絶對ぜつたい必要ひつえうなものは御互おたがひだけで、その御互おたがひだけが、彼等かれらにはまた充分じゆうぶんであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
電光艇でんくわうてい活動くわつどう原因げんゐんとなるべき十二しゆ藥液やくえきは、何時いつまでかゝつても、此樣こん孤島はなれじまでは製造せいざう出來できるものでなく、また、から供給きようきふあほことかなはねば、吾等われら爾後このゝちねん生存ながらへるか