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飛立
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とびた
今
仰しゃった事がほんとうなら
飛立つ程嬉しいが、只今も申す通り、
私は今じゃア
零落れて
裏家住いして、人力を
挽く
賤しい身の上
と
可愛き
妻が
姉の
事なれば、
優しき
許しの
願はずして
出るに、
飛立つほど
嬉しいを
此方は
態と
色にも
見せす、では
行きませうかと
不勝々々に
箪笥へ
手を
懸れば
なんだか
急に
池の
中がさわがしくなりました。
魚類がいつもの
舞踏をはじめたのです。それをみると、もう
飛立つばかりにうれしくなり、
何もかもすつかり
忘れて
咳をすると、
熟と
視るのを、もぢや/\と
指を
動かして
招くと、
飛立つやうに
膝を
立てたが、
綿を
密と
下に
置いて、
立構へで
四邊を
見たのは、
母親が
内だと
見える。
一同は
飛立つて、
四方を
見廻したが、
何も
見えない。
偖は
心の
迷であつたらうかと、
互に
顏を
見合す
時、またも
一發ドガン! ふと、
大空を
仰いだ
武村兵曹は、
破鐘のやうに
叫んだ。
私は本当に
飛立つ
程に
嬉しく、自分の
眼が
潰れた事も思はないでサ、早くお
前に
遇つて
此事を聞かしたいと思つたから、お
前の
空杖を
突いて
方々探して歩くと
私も
艇中の
一同を
見て、
實に
驚き
飛立つたよ。