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踊子
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をどりこ
ふりがな文庫
“
踊子
(
をどりこ
)” の例文
凝然
(
ぢつ
)
とした
靜
(
しづ
)
かな
月
(
つき
)
が
幾
(
いく
)
らか
首
(
くび
)
を
傾
(
かたむ
)
けたと
思
(
おも
)
つたら
樅
(
もみ
)
の
梢
(
こずゑ
)
の
間
(
あひだ
)
から
少
(
すこ
)
し
覗
(
のぞ
)
いて、
踊子
(
をどりこ
)
が
形
(
かたち
)
づくつて
居
(
ゐ
)
る
輪
(
わ
)
の一
端
(
たん
)
をかつと
明
(
あ
)
かるくした。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
一本足の兵たいは、だまつて、ぢいつと
踊子
(
をどりこ
)
の顔を見てゐました。踊の女は何にも言はないで、だまつてこちらを見てゐました。
一本足の兵隊
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
身體
(
からだ
)
を
搖
(
ゆす
)
り、
下駄
(
げた
)
にて
板敷
(
いたじき
)
を
踏鳴
(
ふみな
)
らす
音
(
おと
)
おどろ/\し。
其
(
その
)
まゝ
渡場
(
わたしば
)
を
志
(
こゝろざ
)
す、
石段
(
いしだん
)
の
中途
(
ちうと
)
にて
行逢
(
ゆきあ
)
ひしは、
日傘
(
ひがさ
)
さしたる、十二ばかりの
友禪縮緬
(
いうぜんちりめん
)
、
踊子
(
をどりこ
)
か。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
春夏
(
はるなつ
)
の
踊子
(
をどりこ
)
よ、
蝶
(
てふ
)
よ。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
「おつぎさん
能
(
よ
)
く
來
(
き
)
たつけな」
列
(
れつ
)
を
離
(
はな
)
れた
踊子
(
をどりこ
)
が
汗
(
あせ
)
の
胸
(
むね
)
を
少
(
すこ
)
し
開
(
ひら
)
いて、
袂
(
たもと
)
で
頻
(
しき
)
りに
煽
(
あふ
)
ぎながら
樅
(
もみ
)
の
木
(
き
)
の
側
(
そば
)
に
立
(
た
)
つていひ
掛
(
か
)
けた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
やがてさら/\と
渡
(
わた
)
る
山風
(
やまかぜ
)
や、
月
(
つき
)
の
影
(
かげ
)
に
瓜
(
うり
)
が
踊
(
をど
)
る。
踊子
(
をどりこ
)
は
何々
(
なに/\
)
ぞ。
南瓜
(
たうなす
)
、
冬瓜
(
とうがん
)
、
青瓢
(
あをふくべ
)
、
白瓜
(
しろうり
)
、
淺瓜
(
あさうり
)
、
眞桑瓜
(
まくはうり
)
。
月令十二態
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
晩餐
(
ばんさん
)
が
畢
(
をは
)
ると
踊子
(
をどりこ
)
を
誘
(
さそ
)
ふ
太鼓
(
たいこ
)
の
音
(
おと
)
が
漸
(
やうや
)
く
沈
(
しづ
)
み
掛
(
か
)
けた
夜氣
(
やき
)
を
騷
(
さわ
)
がして
聞
(
きこ
)
え
始
(
はじ
)
めた。
檐
(
のき
)
に
立
(
た
)
つた
蚊柱
(
かばしら
)
が
崩
(
くづ
)
れて
軈
(
やが
)
て
座敷
(
ざしき
)
を
襲
(
おそ
)
うた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
そして、
踊
(
をどり
)
……
踊
(
をどり
)
の
歸途
(
かへり
)
……
恁
(
か
)
う
着崩
(
きくづ
)
した
處
(
ところ
)
を
見
(
み
)
ては、
往路
(
ゆき
)
ではあるまい。
踊子
(
をどりこ
)
だらう。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
踊
常用漢字
中学
部首:⾜
14画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“踊”で始まる語句
踊
踊躍
踊場
踊屋台
踊歌
踊手
踊出
踊女
踊り場
踊屋臺