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をさ
ふりがな文庫
“
蔵
(
をさ
)” の例文
旧字:
藏
禿頭といふのは真野博士が色々の智識を
蔵
(
をさ
)
めてゐる頭の事で、林伯や児玉伯や
馬鈴薯
(
じやがいも
)
男爵などの頭と同じやうにてかてか光つてゐる。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
武士たるもの
二〇
漫
(
みだり
)
にあつかふべからず。かならず
貯
(
たくは
)
へ
蔵
(
をさ
)
むべきなり。
你
(
なんぢ
)
賤
(
いや
)
しき身の
分限
(
ぶげん
)
に過ぎたる
財
(
たから
)
を得たるは
二一
嗚呼
(
をこ
)
の
事
(
わざ
)
なり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
土地に縁のある
丈
(
だ
)
けリユウバンスとヷン・ダイクの作を多く
蔵
(
をさ
)
めて居るが、
巴里
(
パリイ
)
や
倫敦
(
ロンドン
)
で見受ける様な二
家
(
か
)
の傑作は見当らない。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
何うして今日墓に詣づる気になつたのか? とてもとてもさうした気持はなかつたのに——深くその秘密を胸に
蔵
(
をさ
)
めて、楽しいにつけ苦しいにつけ
百合子
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
また本社の拝殿に一の扁額をかかぐ、神庫に
蔵
(
をさ
)
められし小鷹丸の艦材を刻めるものなり。
松浦あがた
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
▼ もっと見る
誰でも人は胸に燃え立つ火の
塊
(
かたまり
)
を
蔵
(
をさ
)
めて居るものです、火の口を明けて其を外へ
噴
(
ふ
)
き出さぬ程心苦しいことはありませぬ、世の中の多くは其れを一人の
男
(
かた
)
に献げて満足するのです、けれど
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
此より山中奥の院は十八丁ありといふ故
不行
(
ゆかず
)
して駅へ帰りければ撫院已に駅長の家に来れり。一里半関が原の駅にいたる。駅長の家に神祖陣営の図を
蔵
(
をさ
)
む。駅長図を
披
(
ひらい
)
て
行行
(
ゆく/\
)
委細にとけり。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
直ぐ
邸宅
(
やしき
)
の立派なのを欲しがるのと打つて変つて、今も
往時
(
むかし
)
も
宿屋
(
ホテル
)
の
室借
(
まがり
)
で、その全財産を鞄一つに
蔵
(
をさ
)
めてけろりとしてゐる。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
案内者に導かれて地下の
墓洞
(
カバウ
)
へ
下
(
お
)
りて
行
(
ゆ
)
くと、
龕
(
がん
)
毎
(
ごと
)
に学者政治家達の石棺が花
環
(
わ
)
に飾られて
蔵
(
をさ
)
まつて居る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
日
比
(
ごろ
)
睦
(
むつま
)
じくかたり給ふ
二二
殿原
(
とのばら
)
も
詣
(
まう
)
で給ひて
葬
(
はうむり
)
の事をもはかり給ひぬれど、只師が
心頭
(
むね
)
の暖かなるを見て、
柩
(
ひつぎ
)
にも
蔵
(
をさ
)
めでかく守り侍りしに、今や
蘇生
(
よみがへ
)
り給ふにつきて
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
蘭軒は平素身辺に大小種々の
篋
(
はこ
)
を置いた。恐くは
小什具
(
せうじふぐ
)
を貯へ、又書紙を
蔵
(
をさ
)
むる用に供したのであらう。起居不自由なる蘭軒が
篋篚
(
けふひ
)
の便を藉ることの多かつたのは、固より
異
(
あやし
)
むに足らない。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「御苦労/\」と川地は
首肯
(
うなづ
)
きつゝ
己
(
おの
)
がポケットの底深く
蔵
(
をさ
)
め「
是
(
こ
)
れが
在
(
あ
)
れば大丈夫だ、早速告発の手続に及ぶよ、実に
不埒
(
ふらち
)
な奴だ、——が、
彼奴
(
やつ
)
、何処か旅行したさうだが、
逃
(
にげ
)
でもしたのぢや
無
(
なか
)
らうナ」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
「そんな物は私達には要りません。読んだだけの書物はちやんと
此処
(
ここ
)
に
蔵
(
をさ
)
めてありますからね。」と調子に乗つて
雲脂
(
ふけ
)
だらけな頭を指さした。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
数百の肖像画のみを
陳
(
なら
)
べた室には※ンチ、ミケランゼロ、リツピ等の肖像もあつた。ミケランゼロのデツサンやスケツチを多く
蔵
(
をさ
)
めて居るのも
他
(
た
)
に類が無からう。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
小弟けふより出雲に下り、せめては
一一七
骨を
蔵
(
をさ
)
めて
信
(
しん
)
を
全
(
まつた
)
うせん。
一一八
公
(
きみ
)
尊体
(
おほんみ
)
を保ち給うて、しばらくの
暇
(
いとま
)
を給ふべし。老母云ふ。吾が
児
(
こ
)
かしこに去るとも、はやく帰りて老が心を休めよ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
椰子が
其果
(
そのみ
)
の
核
(
かく
)
を
殻皮
(
こくひ
)
の
中
(
なか
)
に
蔵
(
をさ
)
めて
南洋館
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
蔵
常用漢字
小6
部首:⾋
15画
“蔵”を含む語句
土蔵
秘蔵
西蔵
蔵匿
武蔵
虚空蔵
家蔵
蔵人
大蔵
御蔵
石地蔵
腹蔵
蔵人所
酒蔵
蔵人頭
店蔵
土蔵造
仲蔵
貯蔵
西蔵犬
...