“室借”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まがり66.7%
へやが16.7%
へやがり16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
室借まがりだといふのに何の不思議があらう、博士はうちに居る時は、山のやうな書物の蔭で、あの小さな身体からだ一つを遠慮して持扱もちあつかつてゐる。
古い洋風擬ひの建物の、素人下宿を営んでゐる林といふ寡婦やもめの家に室借へやがりをしてゐた。立見君はそのへやを「猫箱」と呼んでゐた。
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ひとの家の室借へやがりをしていると、何かにつけて心づかいが多く、そのために夫婦の間に夫は妻に対し、妻は夫に対して、あたりまえ以上の遠慮があった。
果樹 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)