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室借
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まがり
ふりがな文庫
“
室借
(
まがり
)” の例文
室借
(
まがり
)
だといふのに何の不思議があらう、博士は
家
(
うち
)
に居る時は、山のやうな書物の蔭で、あの小さな
身体
(
からだ
)
一つを遠慮して
持扱
(
もちあつか
)
つてゐる。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
彼が嘗て牛込の奧に
室借
(
まがり
)
をしてゐた頃、其の細君と隣室にゐた學生との間に變な樣子が有つて、其の爲に引越して了つた事——それが其の話の内容だつた。
我等の一団と彼
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
現在六畳と二畳とで十五円の家賃は、六畳一
室
(
ま
)
の
室借
(
まがり
)
にすれば少なくも三円の
室代
(
へやだい
)
を切りつめることができると彼はしじゅう、万一の場合の覚悟をきめていた。
犠牲者
(新字新仮名)
/
平林初之輔
(著)
こんな屋根裏に
室借
(
まがり
)
する
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
手つ取早く言つたら、博士の今の
家
(
うち
)
は
書物
(
ほん
)
を入れる為めに借りた
家
(
うち
)
で、博士自身や家族達は
漸
(
やつ
)
と
室借
(
まがり
)
をしてゐるに過ぎない有様だ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
直ぐ
邸宅
(
やしき
)
の立派なのを欲しがるのと打つて変つて、今も
往時
(
むかし
)
も
宿屋
(
ホテル
)
の
室借
(
まがり
)
で、その全財産を鞄一つに
蔵
(
をさ
)
めてけろりとしてゐる。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
室
常用漢字
小2
部首:⼧
9画
借
常用漢字
小4
部首:⼈
10画
“室”で始まる語句
室
室内
室町
室中
室生犀星
室外
室蘭
室咲
室々
室堂