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眞闇
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まつくら
ふりがな文庫
“
眞闇
(
まつくら
)” の例文
新字:
真闇
打越下伊呂村の
堤
(
つゝみ
)
へ掛りし時は空も
曇
(
くも
)
り
眞闇
(
まつくら
)
にて
四邊
(
あたり
)
は見えねども急ぎて歸る途中思はず
武士
(
さぶらひ
)
に
突當
(
つきあた
)
り段々樣子を承はりしに
連
(
つれ
)
の女の
行衞
(
ゆくゑ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
初めて見た芝居は、私の眼には唯ところ/″\光つて映つて來るやうなものでした。丁度、
眞闇
(
まつくら
)
なところに
動
(
ゆら
)
ぐ不思議な人形でも見るやうに。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
歸路
(
かへり
)
に
眞闇
(
まつくら
)
に
繁
(
しげ
)
つた
森
(
もり
)
の
中
(
なか
)
を
通
(
とほ
)
る
時
(
とき
)
、
僕
(
ぼく
)
は
斯
(
こ
)
んな
事
(
こと
)
を
思
(
おも
)
ひながら
歩
(
あ
)
るいた、
若
(
も
)
し
僕
(
ぼく
)
が
足
(
あし
)
を
蹈
(
ふ
)
み
滑
(
す
)
べらして
此溪
(
このたに
)
に
落
(
お
)
ちる、
死
(
し
)
んでしまう、
中西屋
(
なかにしや
)
では
僕
(
ぼく
)
が
歸
(
かへ
)
らぬので
大騷
(
おほさわ
)
ぎを
初
(
はじ
)
める
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
と、ずつと下の
廣間
(
ホール
)
で、時計が二時を打つた。ちやうどその時、何だか私の室の
扉
(
ドア
)
に
觸
(
さは
)
つたものがある。ちやうど、外側の
眞闇
(
まつくら
)
な廊下に沿つて、
扉
(
ドア
)
の鏡板を指で手探りでもしたやうに。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
彼
(
かれ
)
は
膝
(
ひざ
)
がしらで
四
(
よ
)
つ
偃
(
ばひ
)
に
歩
(
ある
)
きながら
座敷
(
ざしき
)
へあがつて
財布
(
さいふ
)
を
懷
(
ふところ
)
へ
捩
(
ね
)
ぢ
込
(
こ
)
んでふいと
出
(
で
)
た。
彼
(
かれ
)
は
風呂敷包
(
ふろしきづゝみ
)
を
持
(
も
)
つて
歸
(
かへ
)
つた。
彼
(
かれ
)
が
戸口
(
とぐち
)
に
立
(
た
)
つた
時
(
とき
)
は
家
(
うち
)
の
内
(
なか
)
は
眞闇
(
まつくら
)
で
一寸
(
ちよつと
)
は
物
(
もの
)
の
見分
(
みわけ
)
もつかなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
語
(
かた
)
りければ夫こそ
屈竟
(
くつきやう
)
の事なりとて兩人
相談
(
さうだん
)
の
上
(
うへ
)
同く十七年十月二十八日の夜
雨
(
あめ
)
は車軸を流し
四邊
(
あたり
)
は
眞闇
(
まつくら
)
なれば是ぞ幸ひなりと兩人は
黒裝束
(
くろしやうぞく
)
に目ばかり
頭巾
(
づきん
)
にて島屋の店へ忍び入
金箱
(
かねばこ
)
に手を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
流
(
なが
)
せし如く
眞闇
(
まつくら
)
やみとなり
魔風
(
まふう
)
ます/\
吹募
(
ふきつの
)
り
瞬時間
(
またゝくま
)
に
激浪
(
あらなみ
)
は山の如く
打上
(
うちあげ
)
打下
(
うちおろ
)
し
新艘
(
しんざう
)
の天神丸も今や
覆
(
くつが
)
へらん
形勢
(
ありさま
)
なり日頃
大膽
(
だいたん
)
の吉兵衞始め
船頭
(
せんどう
)
杢右衞門十八人の
水主
(
かこ
)
水差都合二十一人の者共
肝
(
きも
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
眞
部首:⽬
10画
闇
常用漢字
中学
部首:⾨
17画
“眞”で始まる語句
眞
眞實
眞中
眞面目
眞白
眞赤
眞直
眞黒
眞似
眞個