目方めかた)” の例文
この金貨きんかは、西にしくに金貨きんかだ。この金貨きんかは、ひがしくに金貨きんかだ。この銀貨ぎんかは、おもい。しかしこちらの銀貨ぎんかのほうは、もっと目方めかたがある。
汽船の中の父と子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
私のする方が、かえって目方めかたそろうくらい、大病だって何だって、そんな覚束おぼつかない薬で快くなろうとは思えんじゃありませんか。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
故に人をはかるについて、目方めかたをもってそれがし何貫なんがんときめることは出来る。たけをもってして某は何じゃくずんと定むることも出来る。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
「いったいなんですね?」もう一度じろりとラスコーリニコフを見回して、手で質草の目方めかたをひきながら彼女は尋ねた。
やはり糸の細く目方めかたのかるいのを、織り出すことを手柄てがらとするようになって、今いったマハツブの笑い話などが、生まれてくることにもなったのである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
また目方めかたにしてもそのとおり此処ここで十もんめあるものを赤道直下ではかったらきっと目方めかたが減る、らに太陽や惑星の力を受けない世界に行って目方めかたはかるとしたら
大きな怪物 (新字新仮名) / 平井金三(著)
しほがくつゝいてつからしほ目方めかたもあんぞ」勘次かんじそばからいつてわらつた。商人あきんど平然へいぜんとしてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
實際じつさい試驗しけんによるとまつは、その目方めかた五倍分ごばいぶんみづをたゝえ、たもつことが出來できます。ですから、一貫目いつかんめだけの分量ぶんりようまつは、五貫目ごかんめみづふくむことになります。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
身長五尺二寸と云ふ小兵の上に骨細の私がそんな目方めかたになつたのだから、腕にも、脚にも、鼻の頭にも、頬ツぺたにも贅肉ぜいにくが垂れ下り、指の附け根や臀の上には赤ん坊のやうなゑくぼが出来
青春物語:02 青春物語 (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「それがサ」と、長兄の阮小二は、ちょっと自分の頭を叩いて——「目方めかた十四、五斤の金鯉きんごいを十ぴきほど揃えてくれと仰ッしゃるんだが……近ごろの漁場じゃ、おいそれとは、とれそうもねえや。 ...
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そりやたかいよ幾何々々いくら/\御負おまけなどゝはれると、「ぢやねえね」とか、「をがむからそれでつて御呉おくれ」とか、「まあ目方めかた御呉おくれ」とかすべ異樣いやう田舍ゐなかびたこたへをした。そのたびみんなわらつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
目方めかた 四百九十五もんめ 二百八十一匁 二百十四匁
禾花媒助法之説 (新字新仮名) / 津田仙(著)
まあ怪物ばけもの目方めかたがあってもなくっても、そんな事は構わないとして次に大怪物だいかいぶつである我々人間の事を少し考えたい、人間が五官によっている間はまだ悪い怪物ばけものである
大きな怪物 (新字新仮名) / 平井金三(著)
ごらんといいますので持ってみましたらなるほど今出来いまできの品とはちがいその頃のちりめんでござりますからしぼが高く糸が太うござりまして鎖のようにどっしりと目方めかたがかかるのでござります。
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
船を水に浮かべてその上にこの牛をのせ、どこまで沈んだかをしるして置いて、あとでそのしるしのところまで数多い石を積み、その重さをくわざんすれば、わけなく牛の目方めかたがわかるというのである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
三十掛さんじふがけツちやいくらするごつさら、目方めかたもしつかりかゝんべな」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
この自分が大怪物だいかいぶつである事を悟らずに種々いろいろ怪物ばけものの事を想像してやれ宙を飛んだり舞ったりするのが怪物ばけものであるの、怪物ばけもの目方めかたはないなぞと勝手に考える、しかしこれは疑えばうたがいが出て来る
大きな怪物 (新字新仮名) / 平井金三(著)