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狩猟
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かり
ふりがな文庫
“
狩猟
(
かり
)” の例文
旧字:
狩獵
「江川のは
狩猟
(
かり
)
が好きなのぢやない、あれは病気なのだ、病気にも色々あるが、
態々
(
わざ/\
)
あんな殺生病に
罹
(
かゝ
)
るなざ気の毒なもんだ。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
あり余る若さと
鬱
(
うつ
)
のやりばとして、宮はよく洛外へ
狩猟
(
かり
)
に出た。供にはいつも吉野、十津川いらいの
猛者
(
もさ
)
を大勢つれていた。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
台所を覗いてみると、
冷飯
(
ひやめし
)
を弁当に詰めて行った形跡があるという訳で、初めて
狩猟
(
かり
)
に行った事がわかったのだそうです
復讐
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
覚えてらしって? そら、あなたが
狩猟
(
かり
)
においでになって、弟の
合撒児
(
カッサル
)
さまと御一緒に、妾の父の家へ水を飲みにお寄りになったことがありましたわね。
若き日の成吉思汗:――市川猿之助氏のために――
(新字新仮名)
/
林不忘
、
牧逸馬
(著)
薪
(
たきぎ
)
を燃やし
焔
(
ほのお
)
を見詰めじっと思案にふけるばかりで、楽しい酒宴の座へも出ず好きな
狩猟
(
かり
)
さえ止めてしまった。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
而
(
しか
)
して三年この池の
畔
(
ほと
)
りに二人は安楽に暮した。しかるに一日夫は
狩猟
(
かり
)
に出かけた
限
(
ぎ
)
り家に帰えらなかった。
森の妖姫
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのうへに叔母さんは、自分の大好きな慰みを止めてしまつて、
狩猟
(
かり
)
にも出かけなくなつた。
稀
(
たま
)
に出かけることがあつても、鷓鴣と間違へて烏を射つたりした。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:04 イワン・フョードロヸッチ・シュポーニカとその叔母
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
大伴
(
おおとも
)
ノ
御行
(
みゆき
)
、粗末な
狩猟
(
かり
)
の
装束
(
しょうぞく
)
で、左手より登場。中年男。
荘重
(
そうちょう
)
な歩みと、
悲痛
(
ひつう
)
な表情をとり
繕
(
つくろ
)
っているが、時として彼のまなざしは
狡猾
(
こうかつ
)
な輝きを
露呈
(
ろてい
)
する。………
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
それからトザーの『土耳其高地の
研究
(
レサーチス・イン・ゼ・ハイランズ・オヴ・ターキー
)
』巻二に、近世リチュアニア、セルビア、ギリシア等で、
竜
(
ドラコン
)
は竜の実なく一種の
巨人
(
おおびと
)
采薪
(
たきぎとり
)
狩猟
(
かり
)
を事とし、人肉を食うものとなり居るも
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
我々日本犬は高時殿以降屡々角闘を奨励され、早くから
田猟
(
でんれふ
)
にも用ひられたから他の野蛮国の産とは違つて、躰格も立派なら性質も怜悧で、殊に勇気があつて力
勝
(
すぐ
)
れ、喧嘩と
狩猟
(
かり
)
に極めて名人である。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
狩猟
(
かり
)
の
一隊
(
ひとむれ
)
が野営を始めるとき
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
第一線に近い岡崎を退き、わざと浜松に、
閑
(
かん
)
をめでて、大坂のことなど耳から遠い顔をしていた家康は、ことしになって、よく
狩猟
(
かり
)
に出ていた。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この車塚の郷民は、農を一方に女は
巫女
(
みこ
)
、男は
狩猟
(
かり
)
や
川漁
(
かわがり
)
をし、別世界をなして住んでいた。
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
閑
(
ひま
)
さへあると、手製の
麺麭
(
パン
)
を腰にさげて(太郎左衛門はまさかの時米の飯なぞはまだるつこくて堪らないからと言つて、
態々
(
わざ/\
)
麺麭を焼く法を習ひ覚えたものだ)
狩猟
(
かり
)
に出掛けた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
犬ずきで
狩猟
(
かり
)
ずきなロシアの貴族が、犬番や短気な猟師をつれて、森の方へ近づいて行くと、今しも森の中から勢子に追いたてられた兎が飛びだして来て、ハッとした瞬間にその貴族は、乗った馬と
死せる魂:02 または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「……ヘエ……どうしてそう突然に
狩猟
(
かり
)
に出かけたのでしょう」
復讐
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
越後国
上郷
(
かみのごう
)
の生れで、牛飼いの子だという。彼の十五、六歳のとき、
狩猟
(
かり
)
か何かの出先から謙信が、その
異形
(
いぎょう
)
を見て連れかえり、宇佐美駿河守の組へ
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「此方は、荊州九軍の大将軍、また明日は、大宴に続いて、国中の武士を寄せ、
狩猟
(
かり
)
を催すことになっておる。大兵はその
勢子
(
せこ
)
だ。何の不審があるか」
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
夜明けとともに城を出て、
伊吹山
(
いぶきやま
)
のほうへ駈けて行った。
狩猟
(
かり
)
にということであったが、鷹も犬も連れていない。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
珠
(
たま
)
を失ってから悔いてもおよぶまい。そちはわが児が
瀕死
(
ひんし
)
の日でも、
狩猟
(
かり
)
の友が誘いにきたら共に家を出るか」
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「さきほどのがさつ者は、実は、
伜
(
せがれ
)
でございますが、あのとおり明け暮れ
狩猟
(
かり
)
ばかりして、少しも農耕や学問はいたしません。どうも手におえない困り者で」
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「天子さまのお
狩猟
(
かり
)
で、今朝は暗いうちに宮門をお出ましだ。そんなことはいっておれん。早くしてくれ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
早々、馬をとばして、陣々に触れ、趙雲が通るとも、矢を放つな、
石弩
(
せきど
)
を射るな、ただ一騎の敵、
狩猟
(
かり
)
するように追い包み、生け
擒
(
ど
)
ってこれへ連れてこいと伝えろ!
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「彼の部下はそっくり残っているし、昨日も変った容子はなかった。
狩猟
(
かり
)
にでも出かけたのだろう」
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
宮も、随身たちも、それからの小半日は、急遽、
狩猟
(
かり
)
の出先からもどった野駈けの姿のままだった。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かつて魏王が
大石山
(
だいせきざん
)
に
狩猟
(
かり
)
をなしたとき、一匹の大きな虎がたちまち魏王へ向って飛びかかって来たのを、孫礼が、いきなり
楯
(
たて
)
となって、大虎に組みつき、剣をもって
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「きょうの
狩猟
(
かり
)
に、我は、馬を得んとして、
猪
(
いのこ
)
を獲た。次の
狩猟
(
かり
)
には、仲達という稀代な
獣
(
けもの
)
を
生擒
(
いけど
)
るだろう。汝ら帰って司馬懿に告げよ。兵法の学びは少しは進んでおるかと」
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この叔父は、今でこそ、
狩猟
(
かり
)
をして
生活
(
たつき
)
をたてているが、若いうちは、血の中で育った戦国武者の果てだ。今でも頑丈な骨ぐみをつつんでいる皮膚には、戦場
焦
(
や
)
けの色が残っている。
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
山支度はほぼ
狩猟
(
かり
)
いでたちのそれに近い。弓の代りに山杖を持っただけである。
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
まるで日帰りの
狩猟
(
かり
)
から帰る人のような身軽さに、都の人々は
呆
(
あき
)
れていた。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「おう、これは柴家の大旦那でしたか。今日もまた、
狩猟
(
かり
)
へおでましで」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あなたは
狩猟
(
かり
)
いでたち、菊王という
侍童
(
じどう
)
を連れ、船中、ひたすら御書見だったが、そのうち乗合いの
雑人輩
(
ぞうにんばら
)
の
世事話
(
せじばなし
)
に興じられて、彼らと共に酒汲み交わしなどなされ、いと面白げにおわしたが。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お
鷹
(
たか
)
八
据
(
すえ
)
を八人の鷹匠にすえさせ、供の近習も多くは騎馬で、
愛智川
(
えちがわ
)
の近くまで遠乗りをかねて出かけた。信長の好きは、騎馬、角力、
放鷹
(
ほうよう
)
、茶道といわれているくらい、
狩猟
(
かり
)
は趣味のひとつだった。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「おお、おお。
柴家
(
さいけ
)
の大旦那が、
狩猟
(
かり
)
からお帰りとみえる」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、武蔵野に
狩猟
(
かり
)
して獲たという
雉子
(
きじ
)
五百羽を贈って来た。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いえいえ
狩猟
(
かり
)
だけなら、まだようございますが、村のあぶれ者とばくちはするし、酒、女、何でも止めどのない奴ですから。……時には、わが子ながら、あいそが尽きることも、一度や二度ではございません」
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大塔ノ宮は、
狩猟
(
かり
)
の
藺笠
(
いがさ
)
、
豹
(
ひょう
)
の皮のはばき、弓を手に。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「よせよせ。
狩猟
(
かり
)
などつまらん」
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「郊外へ
狩猟
(
かり
)
に行く」
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
狩猟
(
かり
)
に参る。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“狩猟”の解説
狩猟(しゅりょう、en: hunting)とは、野生動物を捕獲する行為のことである。
捕獲後の目的(殺傷して利用、保護、タグ付けリリース)とは関係なく、捕獲行為を言う。
(出典:Wikipedia)
狩
常用漢字
中学
部首:⽝
9画
猟
常用漢字
中学
部首:⽝
11画
“狩猟”で始まる語句
狩猟場
狩猟扮装
狩猟地
狩猟夫
狩猟好
狩猟家
狩猟笠
狩猟装束