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榊原
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さかきばら
ふりがな文庫
“
榊原
(
さかきばら
)” の例文
「妹に、気がねなんか、いりやしない。お里だって……ほんとのこというと、
榊原
(
さかきばら
)
健吉の、お
妾
(
めかけ
)
みたいなものになってるんですからね」
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
榊原
(
さかきばら
)
運転士は、
櫓
(
ろ
)
の達者な者四人をつれて、ごくろうだが、
伝馬船
(
てんません
)
で、岩まで引き返して、三角
筏
(
いかだ
)
に荷物をつみ、ここへひいてきてくれ。
無人島に生きる十六人
(新字新仮名)
/
須川邦彦
(著)
小出信濃守
(
こいでしなののかみ
)
の邸の前を通って、
榊原
(
さかきばら
)
式部少輔の邸の横を抜けて、一ツ橋御門を中へ入れば一ツ橋中納言家のお邸となる。
生死卍巴
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「名をあげてもよろしい、五人や七人はすぐあげることができますよ、いま云った中国筋の、薫という妓にかよいつめている大名、それから
榊原
(
さかきばら
)
」
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
榊原
(
さかきばら
)
の軍勢が芸州口から広島へ
退
(
ひ
)
いたとか、昨日は長州方の奇兵隊が
石州
(
せきしゅう
)
口の浜田にあらわれたとか、そういうことを伝え聞く空気の中にあって
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
元
榊原
(
さかきばら
)
様の御家来に
水司又市
(
みずしまたいち
)
と申す者がございまして、
越後高田
(
えちごたかた
)
のお国では
鬼組
(
おにぐみ
)
と申しまして、お役は下等でありますが
手者
(
てしゃ
)
の多いお組でございます。
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
うなだれ
屈
(
かが
)
んだ露月のすがたが、
恰度
(
ちょうど
)
池の西北の、
榊原
(
さかきばら
)
屋敷に沿うた
曲浦
(
きょくほ
)
のあたりにさしかかった頃でした。
艶容万年若衆
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
別して
湯島切通
(
ゆしまきりどお
)
し、
榊原
(
さかきばら
)
の下屋敷、今の岩崎の別荘の高台から、上野の山の横ッ腹へ、中堂を目標に打ち込んだ大砲が彰義隊の致命傷となったのだといいます。
幕末維新懐古談:19 上野戦争当時のことなど
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
上杉征伐に功のあった三河の鈴木伝助の
裔
(
すえ
)
で、
榊原
(
さかきばら
)
に仕えて代々
物頭
(
ものがしら
)
列を勤めてきたが、伝内は神田お玉ヶ池の秋月
刑部
(
ぎょうぶ
)
正直の高弟で義世流の達人であり、無辺無極流の
槍
(
やり
)
もよく使うので
鈴木主水
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
見付相願はんとて
惣寄合
(
そうよりあひ
)
商議
(
だんがふ
)
せしに傳吉の親迄代々彼は當村の名主の家なり然らば此度は傳吉へ名主
役
(
やく
)
仰せ付られ下さるやうに願はんと
評議
(
ひやうぎ
)
一決なし其段願ひ出しに付
榊原
(
さかきばら
)
家の役人中早速傳吉を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
崇拝者にいたっては
榊原
(
さかきばら
)
医学博士をはじめ数えてはいられぬほどある。
豊竹呂昇
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「お父さん、お父さん、
榊原
(
さかきばら
)
——
俊明
(
としあき
)
先生です。」
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
与一郎
(
よいちろう
)
(細川)は、もしそちが、敵の二重堀の陣形を攻めるとせば、
榊原
(
さかきばら
)
の陣へ当ってゆくか、
松平
(
まつだいら
)
の塁をくずしにかかるか」
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
老臣たちは守って戦うべしと
云
(
い
)
い。酒井、
榊原
(
さかきばら
)
、本多、
小笠原
(
おがさわら
)
の若く気英の人びとは出陣要撃を主張した。
死処
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
運転士、
榊原
(
さかきばら
)
作太郎。この人は、十何年も遠洋漁業に力をつくしていて、船長をしたり、運転士をしたり、またある時は、水夫長もしたことのある、めずらしい経験家である。
無人島に生きる十六人
(新字新仮名)
/
須川邦彦
(著)
天下
(
てんか
)
の
御評定
(
ごひやうぢやう
)
日にて諸國より訴訟人
夥多
(
おびたゞ
)
しく出張なし居けるに程なく
榊原
(
さかきばら
)
遠江守領分越後國頸城郡寶田村百姓傳吉一
件
(
けん
)
這入
(
はひり
)
ませいと呼び込む
聲
(
こゑ
)
と
諸
(
もろ
)
ともに訴訟人憑司おはや
相手方
(
あひてかた
)
傳吉其の外引合共白洲へ出るに傳吉は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
榊原
(
さかきばら
)
家、有馬家、池田家その他所縁の大名の蔵からは、なおやがて未見の物が、いくつかは発見されて来る日があるのではないかと思われる。
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「つなは
榊原
(
さかきばら
)
主膳という、宇田川町の旗本の家に身を寄せている、榊原は休之助の友人なんだ、そこで大久保邸の休之助と連絡をとることになっていたのだが」
風流太平記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
榊原
(
さかきばら
)
運転士が、一同を代表して
無人島に生きる十六人
(新字新仮名)
/
須川邦彦
(著)
軍鷄駕籠
(
とうまるかご
)
に入れて役人大勢
守護
(
しゆご
)
なし并傳吉
妻
(
つま
)
舅
(
しうと
)
與惣次及び榊原殿郡奉行伊藤
半
(
はん
)
右衞門公用方下吟味川崎金右衞門小野寺源兵衞訴訟人憑司夫婦皆々江戸表へ出立致させ
榊原
(
さかきばら
)
より役人百人ばかり
附添
(
つきそひ
)
享保
(
きやうほ
)
十午年十月廿二日江戸着に相成
其段
(
そのだん
)
屆出
(
とゞけいで
)
しかば傳吉は
直取
(
ぢきとり
)
大岡請取られ入牢申付られ郡奉行其外は江戸表屋敷又は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
かれの予想は
外
(
はず
)
れなかった。秀次隊を一挙に
木
(
こ
)
ッ
葉
(
ぱ
)
みじんとした徳川勢の
水野
(
みずの
)
、
大須賀
(
おおすが
)
、
丹羽
(
にわ
)
、
榊原
(
さかきばら
)
の諸隊は、
騎虎
(
きこ
)
の勢いをもって殺到した。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
酒井忠次や石川数正、以下井伊、
榊原
(
さかきばら
)
、本多などの人々も順々それにならった。そしてまたしばらく対坐のまま黙然と無量の感を抱きあっていた。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
家康の嫡子
信康
(
のぶやす
)
をはじめ、松平
家忠
(
いえただ
)
、
家次
(
いえつぐ
)
、本多、酒井、大久保、牧野、石川、
榊原
(
さかきばら
)
などの諸将——奥平
貞能
(
さだよし
)
なども、もとより行軍のうちにあった。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
榊原
(
さかきばら
)
小平太、大須賀五郎左衛門、奥平九八郎などが、信雄の家来たちと共に、大廊下を駈け、やぐらへ登って行った。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
石川数正、
榊原
(
さかきばら
)
康政、平岩
親吉
(
ちかよし
)
、本多
忠勝
(
ただかつ
)
——などの部隊も、
喊声
(
かんせい
)
をあげて、甲軍の左翼へ襲いかかった。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その間、独り置かれていた信雄は、家康の顔の
濁
(
にご
)
りを、チラと見た。また、家康と共に、座へもどった本多、酒井、
榊原
(
さかきばら
)
などの侍臣も皆、にがりきった顔つきである。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さらに、家康は、井伊直政、
榊原
(
さかきばら
)
康政、本多忠勝の三人を、兵制改革の奉行とした。そして
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
榊原
(
さかきばら
)
平七は、それが数度にわたる重大な軍議ということは、かねて洩れ聞いているので
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
後になる敵ほど
手強
(
てごわ
)
いのが残っていた。
榊原
(
さかきばら
)
平右衛門、大須賀次郎右衛門、山吉新八など、上杉家からさし廻されてある付人十一名の剣客のうち、大半は善戦して斬り死にした。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、
譜代
(
ふだい
)
の石川、本多、
榊原
(
さかきばら
)
などを顧みていったが、果たして、その通りだった。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
北国路
(
ほっこくじ
)
には、
上部八風斎
(
かんべはっぷうさい
)
のつかえる
柴田権六勝家
(
しばたごんろくかついえ
)
が、厳重に
柵
(
さく
)
をかまえていて、めッたな旅人は通しますまい、また、東海道はなおのこと、
徳川家康
(
とくがわいえやす
)
の城下あり、
井伊
(
いい
)
、
本多
(
ほんだ
)
、
榊原
(
さかきばら
)
などの
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
また、多年自分の側においた門下の四高足、出淵、庄田、村田なども、それぞれ越前家だの、
榊原
(
さかきばら
)
家だの、
知己
(
ちき
)
の大名へ推挙して、一家を立てさせ、この世の
暇
(
いとま
)
の心支度をしているかに見えた。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
家康の三河勢も、
榊原
(
さかきばら
)
康政、大久保
忠世
(
ただよ
)
、本多平八郎、石川
数正
(
かずまさ
)
など
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
榊原
(
さかきばら
)
様のお奥へ、お針子に通っておりますので」
柳生月影抄
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ふしぎだ。……いくら相手が、
榊原
(
さかきばら
)
でも」
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
榊原
(
さかきばら
)
康政は、暗い水際から
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
榊原
(
さかきばら
)
健吉様」
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
榊
漢検準1級
部首:⽊
14画
原
常用漢字
小2
部首:⼚
10画
“榊原”で始まる語句
榊原康政
榊原健吉
榊原主計
榊原主計頭
榊原式部少輔
榊原家
榊原式部
榊原大内記
榊原小平太康政
榊原采女