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こゝろも
さういふ
靜かな
人の
物足りない
心持ちを、さびしいとも
悲しいともいはないで、それかといつて、
雪のふりかゝつてゐるのを
怨むでもなく
かういふふうに
古墳から
出る
品物を
見て、われ/\はその
時分の
人々が、どういふ
心持ちでをつたか、どういふ
趣味を
持つてをつたかといふことがわかり
玄竹は
今日の
奉行役宅が、いつもよりは
更に
靜かで、
寂しいのに
氣が
付いた。
夜に
入るとともに、
靜寂の
度が
加はつて
川中の
古寺の
書院にでも
居るやうな
心持ちになつた。
しめやかな
音に
雨はなほ
降り
續いてゐる。
少しばかり
冷え
冷えとする
寒さは、
部屋の
中の
薄闇に
解けあつて、そろ/\と
彼女を
現な
心持ちに
導いて
行く。ぱつと
部屋があかるくなる。
殘らず取出し盜賊の前に差出せば次郎は
莞爾と打笑ひ夫れで能い
心持ちだらうドリヤ路用ははずんで
呉ようと
額銀一ツ
投出しサア是で何處へなりと
行をれへ言捨道玄次郎は
悠々と金を
歌の
表面は
一種の
譬へで、
何か
別のことがいつてあるのだらうといふ
心持ちが、
起りませんか。きっと
起るとおもひます。
二
年三
年は
夢の
間に
過ぎ、
未亡人の
操行に
關して
誰一人陰口を
利く
者もなかつた。
貧しくはあつたけれど
彼女の
家柄もよかつたので、
多少の
尊敬の
心持ちも
加へて
人々は
彼女を
信用した。
この
時代の
人の
無邪氣な
素直な
心持ちがよく
現れてをります。
人麿の
歌を
見ると、なるほど
天才といふものはえらいものだといふ
心持ちが、つく/″\します。