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寝
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いね
ふりがな文庫
“
寝
(
いね
)” の例文
旧字:
寢
「それにつきては
一条
(
ひとくだり
)
のもの語りあり、われもこよいはなにゆえか
寝
(
いね
)
られねば、起きて語り聞かせん」とうべないぬ。
文づかい
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
源叔父はこの
様
(
さま
)
見るや、眠くば寝よと
優
(
やさ
)
しくいい、みずから床敷きて
布団
(
ふとん
)
かけてやりなどす。紀州の
寝
(
いね
)
し後、翁は一人炉の前に坐り、眼を閉じて動かず。
源おじ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
いやいや、現に、昨夜は、獄舎に
寝
(
いね
)
、きょうは門前まで、不浄者の放免などに、送られて来たと、われ自身、告げよったことではないか。……いかん、いかん。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一 女は常に
心遣
(
こころづか
)
ひして其身を堅く
謹
(
つつしみ
)
護
(
まもる
)
べし。朝早く起き夜は遅く
寝
(
い
)
ね、昼は
寝
(
いね
)
ずして家の内のことに心を用ひ、
織
(
おり
)
縫
(
ぬい
)
績
(
うみ
)
緝
(
つむぎ
)
怠
(
おこたる
)
べからず。又茶酒
抔
(
など
)
多く
飲
(
のむ
)
べからず。
女大学評論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
道家の説に
彭
(
ほう
)
姓の三
尸
(
し
)
あって常に人身中にあり、人のために罪を伺察し庚申の日ごとに天に上って上帝に告ぐる故、この夜
寝
(
いね
)
ずして三尸を守るとあって、その風わが邦にも移り
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
或時
(
あるとき
)
故人
(
こじん
)
鵬斎先生
(
ばうさいせんせい
)
より菓子一
折
(
をり
)
を
贈
(
おく
)
れり、その夜
寝
(
いね
)
んとする時狐の事をおもひ、かの菓子折を
紵縄
(
をなは
)
にて
強
(
しか
)
と
縛
(
くゝ
)
し
天井
(
てんじやう
)
へ高く
釣
(
つ
)
りおき、かくてはかれが
術
(
じゆつ
)
も
施
(
ほどこ
)
しがたからんと
自
(
みづから
)
傲
(
ほこ
)
りしに
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
おほかたに遊び足りたり夜ふけたり子らよ
寝
(
いね
)
なむまた明日もあらむ
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
わがころも
夜具
(
やぐ
)
に
仕換
(
しか
)
へてつつましく
掻
(
か
)
い
寝
(
いね
)
てけり
月夜
(
つくよ
)
夜ざくら
桜
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
玉クシゲ三室ノ山ノ、
狭名
(
さな
)
カヅラ
寝
(
いね
)
ズバ遂ニ、有リカツマジシ。
春泥:『白鳳』第一部
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
かへりおそきわれを待ちかね
寝
(
いね
)
し子の
枕辺
(
まくらべ
)
におく小さき包
柳原燁子(白蓮)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
門の戸
開
(
あ
)
けよ。
風流男
(
みやびお
)
寝
(
いね
)
ず。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
夜はたれとか
寝
(
いね
)
む
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「それにつきては
一条
(
ひとくだり
)
のもの
語
(
がたり
)
あり、われもこよひは何ゆゑか
寝
(
いね
)
られねば、起きて語り聞かせむ。」と
諾
(
うべな
)
ひぬ。
文づかひ
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「安土のお城に、まだ人々は
寝
(
いね
)
もせず、夜を
更
(
ふ
)
かしているとみゆる」
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
縁の戸にひびく霜夜の玻璃の
罅
(
ひゞ
)
ひたなげき
寝
(
いね
)
ず御宝我は
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
常陸
(
ひたち
)
の
介
(
すけ
)
と
寝
(
いね
)
む
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ただ
寝
(
いね
)
ましものを
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
寝
(
いね
)
たる
肌
(
はだ
)
もよし
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ただ
寝
(
いね
)
ましを
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
寝
常用漢字
中学
部首:⼧
13画
“寝”を含む語句
寝床
寝台
寝室
御寝
寝衣
寝転
寝所
就寝
仮寝
寝間着
寝覚
寝巻
寝返
寝椅子
寝込
寝静
率寝
寝惚
転寝
昼寝
...