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あんたい
ふりがな文庫
“
安泰
(
あんたい
)” の例文
決
(
けつ
)
して
安泰
(
あんたい
)
ではない。
正
(
まさ
)
に
其
(
そ
)
の
爪
(
つめ
)
を
剥
(
は
)
ぎ、
血
(
ち
)
を
絞
(
しぼ
)
り、
肉
(
にく
)
を
毮
(
むし
)
り
骨
(
ほね
)
を
削
(
けづ
)
るやうな
大苦艱
(
だいくかん
)
を
受
(
う
)
けて
居
(
ゐ
)
る、
倒
(
さかさま
)
に
釣
(
つ
)
られて
居
(
ゐ
)
る。…………………
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ねえ親方、こういうところを見ると、やっぱり
富士
(
ふじ
)
の
裾野
(
すその
)
あたりで、テンカンテンカンと
鏃
(
やじり
)
をたたいているのが一ばん
安泰
(
あんたい
)
ですね
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
悦ばせ
針
(
はり
)
ある魚は
汀
(
なぎさ
)
に寄る
骨肉
(
こつにく
)
なりとて油斷は成じ何とぞ一旦兩人の身を我が
野尻
(
のじり
)
へ退きて
暫時
(
ざんじ
)
身の
安泰
(
あんたい
)
を心掛られよと諫めければ傳吉は是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
五兵衞はその金で傾く身上を持ち直し、伜友三郎、娘お糸の行末を
安泰
(
あんたい
)
にした上、露見した時を最期に、自害して果てるといふ大變な條件を持出したのです。
銭形平次捕物控:072 買つた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『
毎日
(
まいにち
)
安泰
(
あんたい
)
に
暮
(
くら
)
させていただきまして
誠
(
まこと
)
に
難有
(
ありがと
)
うございます。
何卒
(
なにとぞ
)
明日
(
あす
)
も
無事
(
ぶじ
)
息災
(
そくさい
)
に
過
(
すご
)
せますよう……。』
昔
(
むかし
)
はこんなあっさりしたのが
大
(
たい
)
そう
多
(
おお
)
かったものでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
しばらく通信を
怠
(
おこた
)
っていたが、余は三たび艦船をかえ、今は独国
豆戦艦
(
まめせんかん
)
グラーフ・シュペー号上で、
安泰
(
あんたい
)
に暮している。余が、何処より、本艦に乗込んだか、それは語ることを許されない。
沈没男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
五兵衛はその金で傾く身上を持ち直し、倅友三郎、娘お糸の行末を
安泰
(
あんたい
)
にした上、露見した時を最期に、自害して果てるという大変な条件を持出したのです。
銭形平次捕物控:072 買った遺書
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
稀には殿御自身、忙を離れて、気をお養いあそばさなければいけません。家中一般も、ほっと息をつき、領民が仰げば、何かしら
安泰
(
あんたい
)
を感じて、国中が
寛
(
ひろ
)
やかな心になりましょう
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いつまでも
安泰
(
あんたい
)
に
生
(
い
)
き
長
(
なが
)
らえて
居
(
い
)
てくれるよう、
自分
(
じぶん
)
としては
蔭
(
かげ
)
ながら
祈願
(
きがん
)
していたのであったが、しかし
過
(
す
)
ぎ
去
(
さ
)
ったことは
今更
(
いまさら
)
何
(
なん
)
とも
致方
(
いたしかた
)
がない。すべては
運命
(
うんめい
)
とあきらめてくれるよう……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
蒙りて
其身
(
そのみ
)
安泰
(
あんたい
)
なれ共何ぞ其罪の
報
(
むく
)
はざらんや
後々
(
のち/\
)
を見て恐るべし/\
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
その三日さへ無事に過せば、奧方の無實を言ひ解く道も開け、若君謙之進の身も
安泰
(
あんたい
)
になるでせう。
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「北国の士民も、これからは、いささか業を楽しめるであろう。その方たちの働きを、大きな
勲
(
いさお
)
といわねばならぬ。さらに、又左衛門利家を
親柱
(
おやばしら
)
となし、以後の
安泰
(
あんたい
)
を守られよ」
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
取し男にて其頃の噂にも
朝
(
あさ
)
起出
(
おきいで
)
て
神棚
(
かみだな
)
に向ひ先我が
身
(
み
)
安泰
(
あんたい
)
家内
(
かない
)
安全
(
あんぜん
)
町内
大變
(
たいへん
)
と
祈
(
いの
)
りしと云ふ程の心底故か御番所の
腰掛
(
こしかけ
)
にて
喰
(
くふ
)
辨當
(
べんたう
)
は何が
無
(
なく
)
ても
別段
(
べつだん
)
甘
(
うま
)
しと言しとかや何故に町内
大變々々
(
たいへん/\
)
と言かと思ふに支配内に變が
無
(
なけ
)
れば家主は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何とぞもうお迷いなく、お心を決して、旧来の如く、毛利家にご加担あることこそ、お家の
安泰
(
あんたい
)
と申すもの。即刻、城下の使館へ、お使いを以て、その儀、ご返答あそばすように。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
弾正は、信長を訪ねて、北畠家の
安泰
(
あんたい
)
を乞い、城兵の助命を願い出た。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
安
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
泰
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
“安”で始まる語句
安
安堵
安心
安房
安全
安芸
安穏
安土
安否
安宅