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刻々
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こくこく
ふりがな文庫
“
刻々
(
こくこく
)” の例文
利鎌
(
とがま
)
を振りまわしている死の神はわれ等の同志百七十一人の
許
(
もと
)
を離れて、いまや
刻々
(
こくこく
)
敵の副司令へ
迫
(
せま
)
りつつあるのだ。
間諜座事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
すきとおるような
空
(
そら
)
の
色
(
いろ
)
は、ちょうど
冷
(
つめ
)
たいガラスのように、
無限
(
むげん
)
にひろがっています。そして、
刻々
(
こくこく
)
と
紫色
(
むらさきいろ
)
に
山
(
やま
)
の
姿
(
すがた
)
が
変
(
か
)
わっていくのでありました。
はととりんご
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
刻々
(
こくこく
)
にあきらかに
熱
(
ほて
)
り
来
(
く
)
れ。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
海
(
うみ
)
は、一つの
大
(
おお
)
きな、
不思議
(
ふしぎ
)
な
麗
(
うるわ
)
しい
花輪
(
はなわ
)
であります。
青年
(
せいねん
)
は、
口笛
(
くちぶえ
)
を
吹
(
ふ
)
いて、
刻々
(
こくこく
)
に
変化
(
へんか
)
してゆく、
自然
(
しぜん
)
の
惑
(
まど
)
わしい、
美
(
うつく
)
しい
景色
(
けしき
)
に
見
(
み
)
とれていました。
希望
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから、
搭乗員
(
とうじょういん
)
の募集にちょっと手間どったが、これも一週間前に片づき、
目下
(
もっか
)
わが独本土上陸の決死隊二百名は、
刻々
(
こくこく
)
独本土に近づきつつあるところじゃ。
独本土上陸作戦:――金博士シリーズ・3――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
青年
(
せいねん
)
は、
夢
(
ゆめ
)
の
中
(
なか
)
で
見
(
み
)
た
船
(
ふね
)
を
思
(
おも
)
いだしました。とうとう、
幻
(
まぼろし
)
が
現実
(
げんじつ
)
となったのです。そして
幸福
(
こうふく
)
が、
刻々
(
こくこく
)
に、
自分
(
じぶん
)
に
向
(
む
)
かって
近
(
ちか
)
づいてくるのでありました。
希望
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そうこうする裡に同志百七十一名の生命は、
刻々
(
こくこく
)
に
縮
(
ちぢま
)
ってゆく。そうだ、こうしては居られない。
間諜座事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
刻々
(
こくこく
)
方向舵を曲げたり、
噴射気
(
ふんしゃき
)
の強さを加減してスピードをととのえたり空気タンクや冷却水の出る具合を直したりするという一番重大で面倒な役目をひきうけていたのだった。
月世界探険記
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
この
息詰
(
いきづ
)
まる
空気
(
くうき
)
の
中
(
なか
)
で、
木
(
き
)
は、
刻々
(
こくこく
)
に
自分
(
じぶん
)
の
生命
(
いのち
)
の
枯
(
か
)
れてゆくのを
感
(
かん
)
じながら
しんぱくの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
水嵩
(
みずかさ
)
はみるみるうちに増大して、
水位
(
すいい
)
は
刻々
(
こくこく
)
あがって来た。床の
四隅
(
よすみ
)
から水は
噴出
(
ふきだ
)
すものと見え、その四隅のところは水柱が立って、白い泡の交った波がごぼんごぼんと鳴っていた。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
一
年
(
ねん
)
は、
刻々
(
こくこく
)
と
時計
(
とけい
)
の
針
(
はり
)
の
進
(
すす
)
むごとく、また、いつしか
季節
(
きせつ
)
がめぐってきた。
台風の子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
というのは、運のわるいことに
潮
(
しお
)
がだんだんあがって来たのである。四人のしめていられる場所は、
刻々
(
こくこく
)
とせまくなって来た。早い時期に外へとび出した方がよかったかもしれない。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
さてこそ出るは
溜息
(
ためいき
)
ばかりで、卿の心臓はごとごとと鳴って
刻々
(
こくこく
)
変調を来たす。
共軛回転弾:――金博士シリーズ・11――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
もう、太陽が水平線のよこにぴょっこり顔を出したころだったので、波は金色に、銀色に、また赤や紫にかがやいて、恐竜島の緑の島が
刻々
(
こくこく
)
にさまざまな色彩で染めあげられていくところだった。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
日本艦隊の
加古
(
かこ
)
、
古鷹
(
ふるたか
)
、
衣笠
(
きぬがさ
)
以下の七千
噸
(
トン
)
巡洋艦隊は、その快速を利用し、
那智
(
なち
)
、
羽黒
(
はぐろ
)
、
足柄
(
あしがら
)
、
高雄
(
たかお
)
以下の一万噸巡洋艦隊と、並行の
単縦陣型
(
たんじゅうじんけい
)
を作って、
刻々
(
こくこく
)
に敵艦隊の
右側
(
うそく
)
を
覘
(
ねら
)
って突き進んだ。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
死は
刻々
(
こくこく
)
と四人の身体に、音もなくしのびよってくるのだ。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
未曾有
(
みぞう
)
の大事件は、
刻々
(
こくこく
)
近づきつつある。
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
刻
常用漢字
小6
部首:⼑
8画
々
3画
“刻”で始まる語句
刻
刻限
刻煙草
刻薄
刻下
刻一刻
刻苦
刻込
刻足
刻参