“刻苦”の読み方と例文
読み方割合
こっく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
肩も腰も頑丈で、この肉体がどんな刻苦こっくに耐えて来たか充分に察しられるが、全体の感じはどことなく弱々しく、挙動もたいへんに神経質だった。
キャラコさん:03 蘆と木笛 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
彼の十数年にもわた刻苦こっく精神がをむすんで、心、体、理の基本を一系に統合し、ここに、柳生新陰流やぎゅうしんかげりゅう——なるものの大成もほぼまっとうされたかと思われる頃
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何でも朋友に相談をして見ようとう思うたが、この事も中々やすくないとうのは、その時の蘭学者全体のかんがえは、私をはじめとして皆、数年すねんあいだ刻苦こっく勉強した蘭学が役に立たないから
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)