“こっく”の漢字の書き方と例文
カタカナ:コック
語句割合
刻苦100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
せめて土産みやげに敵情でも探つて来れば、まだ言訳いいわけもあるんだが、刻苦こっくして探つても敵の用心が厳しくつて、残念ながら分らなかつたといふならまだもじょすべきであるに、先に将校にしらべられた時も
海城発電 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
人の目になど見えない所に、そう云う人の刻苦こっくと精進はあるのだったが、深夜の寒燈のもとに、血をきながら修史何十年の悲壮な努力の姿は、誰も山陽に見ていなかったのである。
剣の四君子:04 高橋泥舟 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どの鉱山やまも掘れるだけほりつくされていて、一パーセントの金さえ単離させることができなかった。熱情と刻苦こっくにかかわらず、この一年のあいだなんらむくいられるところがなかったのである。
キャラコさん:04 女の手 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)