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二世
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にせ
ふりがな文庫
“
二世
(
にせ
)” の例文
寤寐
(
ごび
)
にも
離
(
はな
)
れず
起居
(
ききよ
)
にも
忘
(
わす
)
れぬ
我
(
わ
)
が
後來
(
のち/\
)
の
半身
(
はんしん
)
二世
(
にせ
)
の
妻
(
つま
)
新田
(
につた
)
が
娘
(
むすめ
)
のお
高
(
たか
)
なり、
芳之助
(
よしのすけ
)
はそれと
見
(
み
)
るより
何思
(
なにおも
)
ひけん
前後
(
ぜんご
)
無差別
(
むしやべつ
)
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
二世
(
にせ
)
の
契
(
ちぎ
)
りと
掟
(
おきて
)
にさえ出ている夫は、二重にも三重にも可愛がってくれるだろう、また可愛がって下さるよと受合われて、住み馴れた
家
(
いえ
)
を今日限りと出た。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それじゃおかみさんご機嫌よう、二度と忠太郎は参りやしません——
愚痴
(
ぐち
)
をいうじゃねえけれど、夫婦は
二世
(
にせ
)
、親子は
一世
(
いっせ
)
と、だれが云い出したか、身に沁みらあ。
瞼の母
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
双六谷
(
すごろくだに
)
へは、
翌早朝
(
よくさうてう
)
と
言
(
い
)
ふ
意気組
(
いきぐみ
)
、
今夜
(
こんや
)
も
二世
(
にせ
)
かけた
勝敗
(
しようはい
)
は
無
(
な
)
しに、
唯
(
たゞ
)
睦
(
むつ
)
まじいのであらうと
思
(
おも
)
ふ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
たがいに堅く
二世
(
にせ
)
を誓い合って、放しませぬ離れませぬと熱々の間柄である。
曽我の暴れん坊
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
▼ もっと見る
二世
(
にせ
)
を契った夫友之助を振捨てゝ、蟠龍軒と
情
(
じょう
)
を通じて、友之助を
亡
(
な
)
き者にせんと
企
(
たく
)
みたる女でございます、いつぞや私を取って押え、
痰
(
たん
)
まで吐きかけた恩知らず、私の遺恨とは申しながら
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
書面は求馬が
今年
(
ことし
)
の春、
楓
(
かえで
)
と
二世
(
にせ
)
の約束をした
起請文
(
きしょうもん
)
の一枚であった。
或敵打の話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
海山にもかへがたき御恩を
仇
(
あだ
)
にいたし
候
(
そうろう
)
罪科
(
つみとが
)
、来世のほどもおそろしく存じまゐらせ候……とあってお園の方の手紙にはただ
二世
(
にせ
)
も
三世
(
さんぜ
)
までも契りし
御方
(
おかた
)
のお
身上
(
みのうえ
)
に思いがけない不幸の起りしため
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
『
何
(
なに
)
二世
(
にせ
)
なぞがあるものか、
魂
(
たましひ
)
は
滅
(
ほろ
)
びないでも、
死
(
し
)
ねば
夫婦
(
ふうふ
)
はわかれわかれだ。』
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
交えねば自身は無論の事、
二世
(
にせ
)
かけて誓える
女性
(
にょしょう
)
をすら通す事は出来ぬ。
幻影の盾
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
可
(
よし
)
、
何
(
なん
)
とでも言へ、
昨日
(
きのふ
)
今日
(
けふ
)
二世
(
にせ
)
かけて
契
(
ちぎり
)
を
結
(
むす
)
んだ
恋女房
(
こひにようばう
)
がフト
掻消
(
かきけ
)
すやうに
行衛
(
ゆくゑ
)
が
知
(
し
)
れない。
其
(
それ
)
を
捜
(
さが
)
すのが
狂人
(
きちがひ
)
なら、
飯
(
めし
)
を
食
(
く
)
ふものは
皆
(
みな
)
狂気
(
きちがひ
)
、
火
(
ひ
)
が
熱
(
あつ
)
いと
言
(
い
)
ふのも
変
(
へん
)
で、
水
(
みづ
)
が
冷
(
つめた
)
いと
思
(
おも
)
ふも
可笑
(
をか
)
しい。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
... 働く鬼の
女房
(
にょうぼ
)
に、」源「枕探しの
鬼神
(
きじん
)
とやら、」菊「そういうお主が度胸なら、
明日
(
あす
)
が日ばれて縄目にあい、」源「お上のお仕置受ければとて、」菊「
隙
(
ひま
)
行
(
ゆく
)
駒の二人
連
(
づれ
)
、」源「二本の
槍
(
やり
)
の
二世
(
にせ
)
かけて、」菊「離れぬ中の
紙幟
(
かみのぼり
)
、」源「
果
(
はて
)
は野末に、」菊「身は捨札、」源「思えば
果敢
(
はか
)
ない、」
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
二
常用漢字
小1
部首:⼆
2画
世
常用漢字
小3
部首:⼀
5画
“二世”で始まる語句
二世国貞