三角さんかく)” の例文
黒い枕木まくらぎはみなねむり、赤の三角さんかくや黄色の点々、さまざまのゆめを見ている時、若いあわれなシグナルはほっと小さなためいきをつきました。
シグナルとシグナレス (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
……同伴つれのなじみのはかも、まゐつてれば、ざつとこのていであらうとおもふと、生々なま/\しろ三角さんかくひたひにつけて、鼠色ねずみいろくもかげに、もうろうとつてゐさうでならぬ。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
海嘯かいしよう潮汐ちようせき干滿かんまん非常ひじようおほきなうみむかつて、河口かこう三角さんかくなりにおほきくひらいてゐるところおこ現象げんしようである。支那しな淅江省せつこうしよう錢塘江せんとうこう海嘯かいしようについてもつと有名ゆうめいである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
三角さんかくの小さい焔が一列に並んでぽっと、ガス燈がともるように軒端に灯って、それから、ふっと消える。
春の盗賊 (新字新仮名) / 太宰治(著)
またどるめんといふはかやめんひるといふいしなどには、をり/\まる三角さんかくだのゝかたちいしうへりつけたのがあつたり、ぽつ/\とおほきなくぼみをならべたものがあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
しづかなる午後の砂漠さばくにたち見えし三角さんかくたふあはれ色なし
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
初夏の熊岳河ゆうがくがはの蘆の葉を支那のちまき三角さんかくに巻く
ああ三角さんかくは飛ぶよ
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
三角さんかく頂点ちやうてん
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
またみじか三角さんかくつるぎながひらたいつるぎにと、すゝんでつたところがよくわかるでありませう。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
三角さんかくやまはひかりにかすれ)
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
ぎに裝飾そうしよく模樣もようるいも、石器時代せつきじだい土器どきにあるような、曲線きよくせんのごて/\した模樣もようのまったくないことは、まへまをしたとほりで、たゞ簡單かんたんえん三角さんかくほかには、刀劍とうけんつかかざりにあつたような
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)