“いつこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一個60.0%
一己15.0%
一箇10.0%
一顧10.0%
一戸5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
他愛たわいなくかしらさがつたとふのは、中年ちうねん一個いつこ美髯びぜん紳士しんしまゆにおのづから品位ひんゐのあるのが、寶石はうせきちりばめたあゐ頭巾づきんで、悠然いうぜんあごひげしごいてた。
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
一己いつこの利益から云へば競争者の無い方がい様な物の、印度インドの本土一般にわたつて日本シルクの販路は無限である。日本商人の為に同業の競争者の多数におこる事を望むと言つて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
ヴェスヴィオは西暦せいれき七十九年しちじゆうくねん大噴火前だいふんかぜんまでは、このソムマの外側そとがはのばしたほどの一箇いつこ偉大いだい圓錐状えんすいじよう火山かざんであつたのが、あのをりの大噴火だいふんかのために東南側とうなんがは大半たいはんばし
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
大佐たいさ一顧いつこ軍刀ぐんたうさやはらつて、きつ屹立つゝた司令塔上しれいたうじやう、一れいたちまたかく、本艦々上ほんかんかんじやう戰鬪喇叭せんとうらつぱる、士官しくわん肩章けんしやうきらめく、水兵すいへいその配置はいちく、此時このときすではやし、すでおそし、海賊船かいぞくせんから打出うちだ彈丸だんぐわんあめか、あられか。
それから一週間しうかんばかりのうちに、安井やすゐはとう/\宗助そうすけはなしたとほり、學校がくかうちかくの閑靜かんせいところ一戸いつこかまへた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)