“いこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
衣桁56.1%
意嚮27.1%
威光3.7%
偉功1.9%
意向1.9%
韋康1.9%
以降0.9%
偉効0.9%
委巷0.9%
已講0.9%
(他:4)3.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
佐々の家を、伸子たちはその家のある町の名でよんでいるのであった。衣桁いこうにほどいた帯をかけながら、伸子はあいまいに、
二つの庭 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
怪しみながら、車に乗って相府へ帰ってみると、貂蝉の衣は、衣桁いこうに懸っているが、貂蝉のすがたは見当らないのである。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吉良家へは、実際の検分に、すぐお目附達が急行してゆく。また、伯耆守は、幕廷の意嚮いこうをうけて、間もなく自邸に引っ返した。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
友人がお銀のことについて、笹村の意嚮いこうを確かめに来たのは、そんな騒ぎがあってから間もなくであった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
威光いこうりりしくお進みになり、やがて天浮橋あめのうきはしをもおしわたって
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
徳川家とくがわけ重臣じゅうしん甲州こうしゅう躑躅つつじさき城主じょうしゅ、大講会総奉行、それらの肩書かたがき威光いこうにきている長安は、
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「して、こんどのことに、偉功いこうを立てた、和田呂宋兵衛わだるそんべえは、いかがいたした」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ロボット蠅は、それから後も、続々ぞくぞく偉功いこうてた。
(新字新仮名) / 海野十三(著)
「ちょっと妙だよ。政府のその態度は。当局の意向いこうとして云々という文句があるのに、それを否定も肯定もしないというのは……」
地球発狂事件 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)
外国の事情じじょうに通ぜざる日本人はこれを見て、本国政府の意向いこう云々うんぬんならんとみだり推測すいそくして恐怖きょうふいだきたるものありしかども、その挙動きょどうは公使一個のかんがえにして政府の意志いし代表だいひょうしたるものと見るべからず。
城の大将は韋康いこうという者だった。韋康は、長安の夏侯淵かこうえんへ使いをとばし、その援軍を待っていたが、
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いうまでもなく姜叙きょうじょ楊阜ようふとは従兄弟いとこのあいだがらになるし、また、姜叙と韋康いこうとは、主従の関係にある。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「東京警備一般警報第二号!」先刻さきほどの将校の声がした。「発声者は東京警備参謀塩原大尉。唯今より以降いこう、東京地方一円は、警戒管制を実施すべし。東京警備司令官陸軍大将別府九州造。終り」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「生きながら、偉効いこうのある防腐剤を注射すると、おまえの肉体は、永遠に死なぬぞ」
怪奇人造島 (新字新仮名) / 寺島柾史(著)
委巷いこうの曲士のごとし、誠にわらう可き也、と云い、明道何ぞすなわち自らくるしむことかくの如くなるや、と云い、伊川いせんげんを評しては
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
口称念仏くしょうねんぶつにしくものはない、ということを説いた処が二百余人の大衆よりはじめて随喜渇仰かつごう極まりなく、中には東大寺の一和尚、観明房の已講いこう理真は殊に涙にむせんで
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
夫人の顔は、コオトをかけた衣裄いこうの中に眉暗く、洋燈ランプの光のくまあるあたりへ、魔のかげがさしたよう、円髷まげの高いのも艶々つやつやとして、そこに人が居そうな気勢けはいである。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
聞澄ききすまして、里見夫人、もすそを前へさばこうとすると、うっかりした褄がかかって、引留められたようによろめいたが、衣裄いこうに手をかけ、四辺あたりみまわし、向うの押入をじっと見る、まぶたさっと薄紅梅。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
——衣香いこうあたりをはらい、四方よもくんじ、箇々の御粧おんよそおい、御儀の結構、華やかなこというばかりもなく、筆にもことばにも述べ難し——とはその日の有様を書いている当時の筆者の嘆声であった。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
第十一 積雪尺ニみつレバ遺蝗いこうヲ地下ニルコト一丈いちじょう其春必霡霡みゃくもくノ小雨アリテ潤沢澆洽ぎょうこうシ以テ天下ノ豊年ヲナス
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
こうなってはもう金褘きんい韋晃いこう耿紀こうきなどの計画も、その成功を期することは覚束おぼつかなかった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここに、耿紀こうきあざな季行きこうという者があった。侍中少府じちゅうのしょうふに奉仕し、つねに朝廷の式微を嘆き、同志の韋晃いこうと血をすすり合って、
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)