衣香いこう)” の例文
衣香いこうあたりをはらい、四方よもくんじ、箇々の御粧おんよそおい、御儀の結構、華やかなこというばかりもなく、筆にもことばにも述べ難し——とはその日の有様を書いている当時の筆者の嘆声であった。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)