“聞澄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ききすま60.0%
きゝすま40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「知りませんよ。」と邪険には言ったけれども、そのうちおのずかやわらぎのある、音色ねいろを下で聞澄ききすまして
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と息もかずに饒舌しゃべるのを、私も固唾かたづを呑んで聞澄ききすましていたが、はなしおわるを待兼まちかねて
画工と幽霊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
(よくつてりませう、)と婦人をんな聞澄きゝすまして莞爾にツこりする。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
坊主ばうずは、時々とき/″\まなこひらいて、聞澄きゝすま美女たをやめ横顔よこがほうかゞる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)