“ききすま”の漢字の書き方と例文
語句割合
聞澄100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「知りませんよ。」と邪険には言ったけれども、そのうちおのずかやわらぎのある、音色ねいろを下で聞澄ききすまして
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と息もかずに饒舌しゃべるのを、私も固唾かたづを呑んで聞澄ききすましていたが、はなしおわるを待兼まちかねて
画工と幽霊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
聞澄ききすまして、里見夫人、もすそを前へさばこうとすると、うっかりした褄がかかって、引留められたようによろめいたが、衣裄いこうに手をかけ、四辺あたりみまわし、向うの押入をじっと見る、まぶたさっと薄紅梅。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)