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『泥棒と若殿』
ふりがな文庫
『
泥棒と若殿
(
どろぼうとわかとの
)
』
その物音は初め広縁のあたりから聞えた。縁側の板がぎしっとかなり高く鳴ったのである、成信は本能的に枕許の刀へ手をのばした、しかし指が鞘に触れると、いまさらなんだという気持になって手をひっこめた。 ——もうたくさんだ、どうにでも好きなようにする …
著者
山本周五郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「講談倶楽部」大日本雄弁会講談社、1949(昭和24)年12月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約42分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間10分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
俯
(
うつ
)
渇
(
かっ
)
猜
(
ず
)
凄
(
すさ
)
可笑
(
おかし
)
庖丁
(
ぼうちょう
)
破
(
や
)
罵
(
のの
)
躓
(
つま
)
頷
(
うな
)
剥
(
む
)
呟
(
つぶ
)
嗽
(
すす
)
捲
(
まく
)
業
(
ごう
)
樵
(
きこり
)
歎息
(
ためいき
)
沓脱
(
くつぬ
)
甲斐
(
がい
)
藪枯
(
やぶか
)
蚊遣
(
かや
)
訝
(
いぶ
)
諦
(
あき
)
逞
(
たく
)
選
(
え
)
頤
(
おとがい
)
三条
(
みすじ
)
両肱
(
りょうひじ
)
仄明
(
ほのあか
)
伴
(
つ
)
傀儡
(
かいらい
)
兜
(
かぶと
)
凄
(
すご
)
刻
(
とき
)
前栽
(
せんざい
)
半纏
(
はんてん
)
博奕
(
ばくち
)
厨
(
くりや
)
厩
(
うまや
)
参覲
(
さんきん
)
吃驚
(
びっくり
)
吝嗇
(
りんしょく
)
呼笛
(
よびこ
)
咎
(
とが
)
咳
(
せき
)
埃
(
ほこり
)
執
(
と
)
塀
(
へい
)
壊
(
こわ
)
夕餉
(
ゆうげ
)
奸臣
(
かんしん
)
寧
(
むし
)
小股
(
こまた
)
市井
(
しせい
)
往来
(
ゆきき
)
愚弄
(
ぐろう
)
慥
(
たし
)
成信
(
しげのぶ
)
成武
(
しげたけ
)
拵
(
こしら
)
挫
(
くじ
)
掻
(
か
)
撫
(
な
)
日傭
(
ひよう
)
昏
(
く
)
暢気
(
のんき
)
曳
(
ひ
)
杣道
(
そまみち
)
枕許
(
まくらもと
)
柘榴
(
ざくろ
)
柵
(
さく
)
樽
(
たる
)
欠伸
(
あくび
)
此処
(
ここ
)
溜息
(
ためいき
)
焚
(
た
)
猪
(
いのしし
)
痩
(
や
)
盗泉
(
とうせん
)
石臼
(
いしうす
)
碇
(
いかり
)
稀
(
まれ
)
稼
(
かせ
)
竈
(
かまど
)
竦
(
すく
)
笊
(
ざる
)
箸
(
はし
)
米櫃
(
こめびつ
)
納戸
(
なんど
)
股引
(
ももひき
)
膝
(
ひざ
)
膳
(
ぜん
)
艱難
(
かんなん
)
芹
(
せり
)
葛
(
くず
)
蜆
(
しじみ
)
蟄居
(
ちっきょ
)
袴
(
はかま
)
襖
(
ふすま
)
覗
(
のぞ
)