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輪郭
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りんくわく
ふりがな文庫
“
輪郭
(
りんくわく
)” の例文
先驅
(
さきがけ
)
の
光
(
ひかり
)
が
各自
(
てんで
)
の
顏
(
かほ
)
を
微明
(
ほのあか
)
るくして
日
(
ひ
)
が
地平線上
(
ちへいせんじやう
)
に
其
(
そ
)
の
輪郭
(
りんくわく
)
の一
端
(
たん
)
を
現
(
あら
)
はさうとする
時間
(
じかん
)
を
誤
(
あやま
)
らずに
彼等
(
かれら
)
は
揃
(
そろ
)
つて
念佛
(
ねんぶつ
)
を
唱
(
とな
)
へる
筈
(
はず
)
なので
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
肉は薄い方だ、と謂ツて
尖
(
とが
)
ツた顏といふでは無い。
輪郭
(
りんくわく
)
を取つたら三
角
(
かく
)
に近い方で、
割
(
わり
)
に
額
(
ひたひ
)
が
廣
(
ひろ
)
く、加之
拔上
(
ぬけあが
)
ツて、小鼻まわりに些と目に付く位に
雀斑
(
そばかす
)
がある。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
自分は偶然
輪郭
(
りんくわく
)
の極めて
明晰
(
めいせき
)
な古代の裸体像を思出した。クラシツク芸術の美麗を思出した。ベルサイユ
庭苑
(
ていゑん
)
の一斉に刈込まれた樹木の列を思ひ出した。わが作品も
此
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
くあれ。
黄昏の地中海
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
少
(
すこ
)
し
高過
(
たかす
)
ぎるくらゐに
鼻筋
(
はなすぢ
)
がツンとして、
彫刻
(
てうこく
)
か、
練
(
ねり
)
ものか、
眉
(
まゆ
)
、
口許
(
くちもと
)
、はつきりした
輪郭
(
りんくわく
)
と
云
(
い
)
ひ、
第一
(
だいいち
)
櫻色
(
さくらいろ
)
の、あの、
色艶
(
いろつや
)
が、——
其
(
それ
)
が——
今
(
いま
)
の、あの
電車
(
でんしや
)
の
婦人
(
ふじん
)
に
瓜二
(
うりふた
)
つと
言
(
い
)
つても
可
(
い
)
い。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
殆んど直覺的に、私はその骨つぽい
輪郭
(
りんくわく
)
を識別した。二分の後に、全生徒が、先生たちも一緒に、
起立
(
きりつ
)
した時には、私はもう誰のお出を皆がお迎へしたかを確かめるために見上げる必要はなかつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
道々源吉は、八五郎のために事件の
輪郭
(
りんくわく
)
を説明してくれました。
銭形平次捕物控:121 土への愛著
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お
品
(
しな
)
が
自分
(
じぶん
)
の
股引
(
もゝひき
)
と
足袋
(
たび
)
とをおつぎに
提
(
さ
)
げさせて
歸
(
かへ
)
つた
時
(
とき
)
に
月
(
つき
)
は
竊
(
ひそか
)
に
隣
(
となり
)
の
森
(
もり
)
の
輪郭
(
りんくわく
)
をはつきりとさせて
其
(
その
)
森
(
もり
)
の
隙間
(
すきま
)
が
殊
(
こと
)
に
明
(
あか
)
るく
光
(
ひか
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
世間
(
せけん
)
がしみ/″\と
冷
(
ひ
)
えて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
念佛
(
ねんぶつ
)
が
畢
(
をは
)
るまでには
段々
(
だん/\
)
と
遠
(
とほ
)
い
近
(
ちか
)
い
木立
(
こだち
)
の
輪郭
(
りんくわく
)
がくつきりとして
青
(
あを
)
い
蜜柑
(
みかん
)
の
皮
(
かは
)
が
日
(
ひ
)
に
當
(
あた
)
つた
部分
(
ぶぶん
)
から
少
(
すこ
)
しづゝ
彩
(
いろど
)
られて
行
(
ゆ
)
くやうに
東
(
ひがし
)
の
空
(
そら
)
が
薄
(
うす
)
く
黄色
(
きいろ
)
に
染
(
そま
)
つて
段々
(
だん/\
)
にそれが
濃
(
こ
)
く
成
(
な
)
つて
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
輪
常用漢字
小4
部首:⾞
15画
郭
常用漢字
中学
部首:⾢
11画
“輪郭”で始まる語句
輪郭外