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身上
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みのうえ
ふりがな文庫
“
身上
(
みのうえ
)” の例文
と
漸
(
ようや
)
く
身上
(
みのうえ
)
の相談をして、お照は宅へ帰って、得心の上武田重二郎を養子にした処が、お照は振って/\振りぬいて
同衾
(
ひとつね
)
をしません。
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お酒が少しばかりまわりますと、親切に色々と
妾
(
あたし
)
の
身上
(
みのうえ
)
をお尋ねになりましたので、何もかも
真個
(
ほんと
)
の事をスッカリ話しました。
近眼芸妓と迷宮事件
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
『そなたも、三ツ四ツのころには、
中御門家
(
なかみかどけ
)
で養われていたことがあるのですよ。——ちょうど、いまの姫の
身上
(
みのうえ
)
みたいに』
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
冷
(
すず
)
しい風の来るところを択んで、お福は昼寝の夢を
貪
(
むさぼ
)
っていた。南向の部屋の柱に
倚凭
(
よりかか
)
りながら、三吉はお雪から
身上
(
みのうえ
)
の話を聴取ろうと思った。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
或
(
ある
)
時係官がお杉と重太郎との
身上
(
みのうえ
)
に
就
(
つい
)
て彼に語り聞かせて、お前を
傷
(
きずつ
)
けた当の相手は
恐
(
おそら
)
く行方不明の重太郎であろうと告げるや、彼は
俄
(
にわか
)
に色を変えて
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
先方の申すには然らば小生に頼む時いつそ事情を打明けて小生の
身上
(
みのうえ
)
動きがたき場合には直ちに小生より貴兄へこの事件交渉してもらひたしとの事に御座候
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
私
(
わたくし
)
にはそれが
何
(
なに
)
よりつらく、
今更
(
いまさら
)
何
(
なん
)
の
取得
(
とりえ
)
もなき、
昔
(
むかし
)
の
身上
(
みのうえ
)
などを
露
(
つゆ
)
ほども
物語
(
ものがた
)
りたくはございませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「先生、僕ちょっと家へ帰って来たいと思うのですが、妹の
身上
(
みのうえ
)
がどうも心配で」
亡霊ホテル
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
さて私は死に臨んでお前の
身上
(
みのうえ
)
にかかっているある秘密の片鱗を示そう。お前の実父は飯田の家中南条右近とはなっているが、しかし誠はそうではない。お前の実の両親は全然別にある筈だ。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
岩淵
(
いわぶち
)
の
渡場
(
わたしば
)
手前に、姉の
忰
(
せがれ
)
が、女房持で水呑百姓をいたしておりまして、しがない
身上
(
みのうえ
)
ではありまするけれど、気立の
可
(
い
)
い深切ものでございますから、私も
当
(
あて
)
にはしないで心頼りと思うております。
政談十二社
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
和尚も巡礼の
身上
(
みのうえ
)
で聊かでも銭を出して、仏の
回向
(
えこう
)
をして呉れと云うのは感心な志と思いましたから、
懇
(
ねんご
)
ろに仏様へ回向を致します。
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あなたの
現在
(
げんざい
)
のお
身上
(
みのうえ
)
もお
察
(
さっ
)
し
致
(
いた
)
しますが、
少
(
すこ
)
しは
私
(
わたくし
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
も
察
(
さっ
)
してくださいませ。
私
(
わたくし
)
は
一
(
ひと
)
つの
生
(
い
)
きた
屍
(
しかばね
)
、ただ
一人
(
ひとり
)
の
可愛
(
かわい
)
い
子供
(
こども
)
があるばかりに、やっとこの
世
(
よ
)
に
生
(
い
)
きていられるのです。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
海山にもかへがたき御恩を
仇
(
あだ
)
にいたし
候
(
そうろう
)
罪科
(
つみとが
)
、来世のほどもおそろしく存じまゐらせ候……とあってお園の方の手紙にはただ
二世
(
にせ
)
も
三世
(
さんぜ
)
までも契りし
御方
(
おかた
)
のお
身上
(
みのうえ
)
に思いがけない不幸の起りしため
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
変遷の
著
(
いちじ
)
るしからざる
山間
(
さんかん
)
の古い
駅
(
しゅく
)
ではあるが、昔に比ぶれば家も変った、人も変った、自分も老いた。誰に逢っても昔の
身上
(
みのうえ
)
を知られる
気配
(
きづかい
)
もあるまいと
多寡
(
たか
)
を
括
(
くく
)
って、彼は平気で
町中
(
まちなか
)
を歩いた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
此奴
(
こいつ
)
らは
吾
(
わが
)
身上
(
みのうえ
)
を知って居る上からは助けて置いては二人の難儀と思い、永禪和尚と声を掛けられるや否や持って居た刀で庄吉の肩へ深く切付ける、庄吉はきゃアと云って倒れる。
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
井生森又作という三十五歳に
相成
(
あいな
)
りましてもいまだ
身上
(
みのうえ
)
が
定
(
さだま
)
らず、怪しい
形
(
なり
)
で
柳川紬
(
やながわつむぎ
)
の
袷
(
あわせ
)
一枚で下にはシャツを着て居りますが、羽織も黒といえば
体
(
てい
)
が
好
(
い
)
いけれども、紋の所が黒くなって
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あなたは
怪
(
け
)
しからぬお方で、御出家のお
身上
(
みのうえ
)
で……御幼年の時分から御修業なすって、何年の間行脚をなすって、
私
(
わし
)
は斯う云う修業をした、仏法は有難いものじゃ、斯ういうものじゃによって
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何者が左様な事を申したか、実に貴方へお目にかゝるのは面目次第もない心得違い、
此処
(
こゝ
)
へ逃げてまいりまして、当家の世話になって居ります程の
身上
(
みのうえ
)
の宜しくない拙者ゆえ、何と仰せられても
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
年は二十七位だが、
何
(
ど
)
うしても廿三四位としか見えないという
頗
(
すこぶ
)
る
代物
(
しろもの
)
を見るよりも、伴藏は心を動かし、二階を下りて此の
家
(
や
)
の亭主に其の女の
身上
(
みのうえ
)
を聞けば、さる頃夫婦の
旅人
(
りょじん
)
が此の家へ泊りしが
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“身上”の意味
《名詞1》
身の上。
身分。
財産。
《名詞2》
身体の表面。
取り柄。
身の上。
(出典:Wiktionary)
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“身上”で始まる語句
身上噺
身上話
身上持
身上談
身上骨
身上判断