“みのうえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
身上100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すずしい風の来るところを択んで、お福は昼寝の夢をむさぼっていた。南向の部屋の柱に倚凭よりかかりながら、三吉はお雪から身上みのうえの話を聴取ろうと思った。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ある時係官がお杉と重太郎との身上みのうえついて彼に語り聞かせて、お前をきずつけた当の相手はおそらく行方不明の重太郎であろうと告げるや、彼はにわかに色を変えて
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
先方の申すには然らば小生に頼む時いつそ事情を打明けて小生の身上みのうえ動きがたき場合には直ちに小生より貴兄へこの事件交渉してもらひたしとの事に御座候
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)