舞踏会ぶとうかい)” の例文
旧字:舞踏會
さあ、それからがおもちゃたちのあそび時間で、「訪問ごっこ」だの、「戦争ごっこ」だの、「舞踏会ぶとうかい」だのがはじまるのです。
……まず、立派な御殿ごてんを想像してちょうだい。夏の夜で、すばらしい舞踏会ぶとうかいがあるの。その舞踏会は、若い女王のおもよおしなのよ。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
人間にんげんでもそうであるように、まれには、仲間なかまどうしだけで、宴会えんかいひらきたいものです。うみ男女だんじょかみたちは、きゅうに、舞踏会ぶとうかいもよおすことになりました。
海の踊り (新字新仮名) / 小川未明(著)
これまでクッラベルイに来たことのないものは、この運動会うんどうかいぜんたいがどうして「ツルの舞踏会ぶとうかい」と呼ばれているかが、いまはじめてわかりました。
二三年前、あなたに無理矢理にお読ませした、ラジイゲの「舞踏会ぶとうかい」は、この小説をお手本にしたと言われている位ですから、まあ、あれに大へん似ています。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
だれもかれもダンスを習った者はなかったが、アルキシーとバンジャメンは一度ミルコロンヌで婚礼こんれい舞踏会ぶとうかいへ行って、コントルダンスのしかただけ多少正確せいかく記憶きおくしていた。
防腐法ぼうふほうだとか、コッホだとか、パステルだとかったって、実際じっさいにおいてはなかすこしもこれまでとかわらないではいか、病気びょうきすうも、死亡しぼうすうも、瘋癲患者ふうてんかんじゃためだとって、舞踏会ぶとうかいやら
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ある時、王さまの御殿で、舞踏会ぶとうかいが開かれることになりました。
シンデレラ (新字新仮名) / 水谷まさる(著)
舞踏会ぶとうかいや音楽会へも少し都風みやこふうが分って来たらつれゆきましょ。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それからあとは、思いのこすこともなく、ゆっくり休むことができるというものさ。そうそう、今夜は、舞踏会ぶとうかいを開こうね
そらほしと、木立こだちとここにあつまったもの以外いがいに、この舞踏会ぶとうかいっているものがありません。それは、うみなみもこおりそうな、さむい、さむい、よるのできごとでありました。
雪の上の舞踏 (新字新仮名) / 小川未明(著)
舞踏会ぶとうかいだの、宴会だの、それからそれとつづきました。でも王さまのお姫さまは、まだすがたをみせません。
りまわしながらけり、そして、ここににぎやかな、舞踏会ぶとうかいひらかれたのでありました。
海の踊り (新字新仮名) / 小川未明(著)
舞踏会ぶとうかい衣裳いしょうをつけた若いむすめや、宴会服えんかいふくを着て楽しそうにしている公爵こうしゃくの若い花嫁はなよめを見たこともあります。
ゆきは、いつしかやんで、つきひかりが、このしたのときならぬ舞踏会ぶとうかいをたまげたかおをしてながめていますと、いままでかくれていたほしまでが、三つ、四つ、しだいにたくさんかおして
春になる前夜 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「みんな、ゆうべ、舞踏会ぶとうかいへ行っていたんで、きょうは、くたびれて、頭をぐったりたれているのさ」
この北方ほっぽうしま真夜中まよなかに、しろゆき平野へいやで、すばらしい舞踏会ぶとうかいがひらかれたのです。
雪の上の舞踏 (新字新仮名) / 小川未明(著)
毎日毎日、宴会えんかいがもよおされ、舞踏会ぶとうかいだの、いろいろの会が、つぎからつぎへと開かれました。それなのに、この国の王女は、まだ一度も姿を見せたことがありません。
そして、かぜのおばあさんはさけを、きつねは、もりや、はやしから、なんとかしてあつめてもってくるといいました。その舞踏会ぶとうかいは、いつのことでありましょう。やがて、みんなは解散かいさんしました。
雪の上の舞踏 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そうして、白い毛皮を着て、まるい輪をつくってねまわりました。そのありさまは、まるで北極ぐま舞踏会ぶとうかいのようでした。眼と頭が、思いきりはげしく動いていました。
わたしは、おねえさんが、おいでなさるところをよくっています。おねえさんは、これから舞踏会ぶとうかいにおいでなさるのでしょう。わたしは、おじゃまをいたしませんからどうかつれていってください。
海からきた使い (新字新仮名) / 小川未明(著)
ところが、それをはくと、カレンは舞踏会ぶとうかいにいきました。そして踊りだしたのです。
みんなは、お客さまごっこだの、戦争ごっこだの、舞踏会ぶとうかいだのをはじめました。
けれどもその日は、その町で大舞踏会ぶとうかいがひらかれることになっていて、カレンはそれによばれていました。カレンは、もう助からないらしい奥さまを見ました。そして赤いくつをながめました。
どうしてなかなかにぎやかな舞踏会ぶとうかいでした。
せっかくさずかることになっている三百年の寿命です。そのあいだは、好きにおどってはねてくらすことさ。それだけでもずいぶんながい一生ですよ。それだけに、あとはきれいさっぱり、安心して休めるというものだ。今夜は宮中舞踏会ぶとうかい