自然界しぜんかい)” の例文
自然界しぜんかい法則ほうそくがあれば、人間界にんげんかいにも法則ほうそくがある。どのほしても、ほこらしげに、またやすらけくかがやくのは、天体てんたい法則ほうそくまもるからだ。
アパートで聞いた話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
つまり自然界しぜんかい仕事しごと幾段いくだんにもおくがあり、いかにかかりの竜神りゅうじんさんでも、御自分ごじぶんちからのみで勝手かってあめらしたり、かぜおこしたりはできないようでございます。
熱帶地方ねつたいちはう自然界しぜんかいきはめて雄大ゆうだいであるから、思想しさう自然しぜん深刻しんこくになるものである。そして熱帶ねつたい多神教たしんけうしんずるくにおいて、もつと深刻しんこく化物思想ばけものしさう發達はつたつしたといふことへる。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
「賛成だね。こんな好い天気の日には自然界しぜんかいへ出て瞑想めいそうするに限る」
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
そのほか自然界しぜんかい状態じようたい非常ひじよう今日こんにち接近せつきんしてました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
近世きんせいになってから、人間にんげん堕落だらくした。だんだんほんとうのというものがわからなくなった。そこへいくと、まだ自然界しぜんかいは、原始時代げんしじだいからのままだ。
金歯 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しからば化物ばけものかんがへはどうしてたか、これ研究けんきうするのは心理學しんりがく領分れうぶんであつて、吾々われ/\門外漢もんぐわいかんであるが、わたしかんがへでは「自然界しぜんかいたいする人間にんげん觀察くわんさつ」これがこの根本こんぽんであるとおもふ。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
自然界しぜんかい現象げんしやうると、るものは非常ひぜううつくしく、るものは非常ひぜうおそろしい。あるひ神祕的しんぴてきなものがあり、あるひ怪異くわいいなものがある。これにはなにそのおく偉大ゐだいちからひそんでるに相違さうゐない。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
自然界しぜんかいには、想像そうぞうもつかぬようなことがあるものだとおもいました。正吉しょうきちは、いまでは子供こどものときとちがって、めずらしいからといって、すぐして、らえようとはしませんでした。
心の芽 (新字新仮名) / 小川未明(著)