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気味
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ぎみ
ふりがな文庫
“
気味
(
ぎみ
)” の例文
旧字:
氣味
そして恐る/\
卓子
(
テーブル
)
の下を覗き込んで見ると、自分が
調弄
(
からかひ
)
気味
(
ぎみ
)
にそつと触つたのは、おとなしい姉娘のと思ひの外、お
侠
(
きやん
)
な妹娘の足であつた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「園部さん、窓をあけてよ、暑いわ」みどりが「お
狐
(
きつね
)
さん」と
綽名
(
あだな
)
されているすこし
上
(
あが
)
り
気味
(
ぎみ
)
の
腫
(
は
)
れ
瞼
(
まぶた
)
をもった眼を、苦しそうにあげて云った。
麻雀殺人事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
私
(
わたくし
)
も
少
(
すこ
)
し
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
気味
(
ぎみ
)
になり、『すべては
霊魂
(
みたま
)
の
関係
(
かんけい
)
から
役目
(
やくめ
)
が
異
(
ちが
)
うだけのもので、
別
(
べつ
)
に
上下
(
じょうげ
)
の
差
(
さ
)
がある
訳
(
わけ
)
ではないでしょう。』と
慰
(
なぐさ
)
めて
置
(
お
)
きました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
葉子は今まで急ぎ
気味
(
ぎみ
)
であった歩みをぴったり止めてしまって、落ち付いた顔で、車夫のほうに向きなおった。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
吉は勝手の方へ行って、
雑巾盥
(
ぞうきんだらい
)
に水を持って来る。すっかり竿をそれで洗ってから、見るというと如何にも良い竿。じっと二人は
検
(
あらた
)
め
気味
(
ぎみ
)
に詳しく見ます。
幻談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
主人は二度まで思い通りにならんので、少々
焦
(
じ
)
れ
気味
(
ぎみ
)
で「おい、ちょっと鳴くようにぶって見ろ」と云った。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
やっては! と小文治もいささかあわて
気味
(
ぎみ
)
に、地についていた
朱柄
(
あかえ
)
の
槍
(
やり
)
を
片手
(
かたて
)
のばしにかれの
脾腹
(
ひばら
)
へ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
平生
(
へいぜい
)
悪人をのみ取り扱うに慣れたる看守どもの、
一図
(
いちず
)
に何か誤解せる有様にて、妾の言葉には耳だも
仮
(
か
)
さず、いよいよ
嘲
(
あざけ
)
り
気味
(
ぎみ
)
に打ち笑いつつ立ち去りたれば、妾は署長の巡廻を待って
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
といったまま、しばらく
黙
(
もく
)
している。細君はじれ
気味
(
ぎみ
)
に
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
目の性が悪いと見えて、縁が
赭
(
あか
)
く、
爛
(
ただ
)
れ
気味
(
ぎみ
)
であった。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
マチルドは、ためらい
気味
(
ぎみ
)
だ。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
こんな
冷
(
つめ
)
たい
妻
(
つま
)
の
心
(
こころ
)
が、
何
(
なん
)
でいつまで
良人
(
おっと
)
の
胸
(
むね
)
にひびかぬ
筈
(
はず
)
がございましょう。ヤケ
気味
(
ぎみ
)
になった
良人
(
おっと
)
はいつしか
一人
(
ひとり
)
の
側室
(
そばめ
)
を
置
(
お
)
くことになりました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
大変
焦
(
あせ
)
り
気味
(
ぎみ
)
となって、前後を
弁
(
わきま
)
えず連続的にこいつを用いているのを、発見せられたものだと言うことだ。
麻雀インチキ物語
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
徳川どのも、この度はすこし
慌
(
あわ
)
て
気味
(
ぎみ
)
だったとみえる。間接ではあるが、この秀吉のために、光秀を
牽制
(
けんせい
)
してその兵力を分散せしめる役をしてくれたような結果になった。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「有りますよ。」と
商人
(
あきんど
)
は
艴
(
む
)
くれ
気味
(
ぎみ
)
に言つた。「
甥
(
をひ
)
が一人お国に捕虜になつてまさ。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
途端
(
とたん
)
に恐ろしい
敏捷
(
すばや
)
さで東坡巾先生は
突
(
つ
)
と出て自分の手からそれを
打落
(
うちおと
)
して、やや
慌
(
あわ
)
て
気味
(
ぎみ
)
で、飛んでもない、そんなものを口にして成るものですか、と
叱
(
しっ
)
するがごとくに制止した。
野道
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
『イヤそれはもうしばらく
待
(
ま
)
ってもらいたい。』と
滝
(
たき
)
の
竜神
(
りゅうじん
)
さんはあわて
気味
(
ぎみ
)
に
母
(
はは
)
を
制
(
せい
)
しました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
流石
(
さすが
)
の帆村も、ちと
腐
(
くさ
)
り
気味
(
ぎみ
)
でいたところ、ふと彼の注意を
惹
(
ひ
)
いたデマ罰金事件があった。
東京要塞
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と少し
叱
(
しか
)
り
気味
(
ぎみ
)
で云うと
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「検事さん、待って下さい」と捜査課長は
慌
(
あわ
)
て
気味
(
ぎみ
)
に云った。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
針目博士は、からかい
気味
(
ぎみ
)
に蜂矢に話しかける。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
味
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“気味”で始まる語句
気味悪
気味合
気味助