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情深
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なさけぶか
ふりがな文庫
“
情深
(
なさけぶか
)” の例文
彼等の背後に控えて働くのは、通例
或
(
あ
)
る
情深
(
なさけぶか
)
い霊的存在で、印象的に、絶えず必要な指導を与える。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
其
(
そ
)
の
頃
(
ころ
)
の
近國
(
きんごく
)
の
知事
(
ちじ
)
の
妾
(
おもひもの
)
に
成
(
な
)
りました……
妾
(
めかけ
)
とこそ
言
(
い
)
へ、
情深
(
なさけぶか
)
く、
優
(
やさし
)
いのを、
昔
(
いにしへ
)
の
國主
(
こくしゆ
)
の
貴婦人
(
きふじん
)
、
簾中
(
れんちう
)
のやうに
稱
(
たゝ
)
へられたのが
名
(
な
)
にしおふ
中
(
なか
)
の
河内
(
かはち
)
の
山裾
(
やますそ
)
なる
虎杖
(
いたどり
)
の
里
(
さと
)
に
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
かねや本当に
彼
(
あ
)
の方は
情深
(
なさけぶか
)
い方で、私も
彼方
(
あちら
)
へ縁付かれるようなれば
宜
(
い
)
いと思って居たが、是には
種々
(
いろ/\
)
義理があって、
彼
(
あ
)
の方が私に沢山心付を下すって、其の時金入をお忘れで
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
人間がそんなに
情深
(
なさけぶか
)
い、思いやりのある動物であるとははなはだ受け取りにくい。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
尋
(
たづ
)
ぬるに武州
埼玉郡
(
さいたまごほり
)
幸手宿
(
さつてじゆく
)
に
豪富
(
がうふ
)
の聞え高き
穀物
(
こくもつ
)
問屋
(
とんや
)
にて
穀屋
(
こくや
)
平兵衞と言者あり家内三十餘人の
暮
(
くら
)
しなるが此平兵衞は
正直
(
しやうぢき
)
律儀
(
りちぎ
)
の
生質
(
うまれつき
)
にて
情深
(
なさけぶか
)
き者なれば人を
憐
(
あはれ
)
み
助
(
たすく
)
ることの多きゆゑ人
皆
(
みな
)
其徳
(
そのとく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
噫
(
あゝ
)
、涙、
噫
(
あゝ
)
、
情深
(
なさけぶか
)
き心、
噫
(
あゝ
)
、涙はふり落つるこの
顏容
(
かんばせ
)
かな。
頌歌
(旧字旧仮名)
/
ポール・クローデル
(著)
といひかけて
笑
(
わら
)
ひ
消
(
け
)
す
詞
(
ことば
)
何
(
なに
)
としらねどお
施
(
ほどこ
)
しとはお
情深
(
なさけぶか
)
い
事
(
こと
)
さぞかし
可哀
(
かあい
)
さうのも
御座
(
ござ
)
いませうと
思
(
おも
)
ふことあれば
察
(
さつ
)
しも
深
(
ふか
)
し
花子
(
はなこ
)
煙草
(
たばこ
)
は
嫌
(
きら
)
ひと
聞
(
きゝ
)
しが
傍
(
かたはら
)
の
煙管
(
きせる
)
とりあげて
一服
(
いつぷく
)
あわたゞしく
押
(
おし
)
やりつそれはもうさま/″\ツイ
二日計前
(
ふつかばかりまへ
)
のこと
極貧
(
ごくひん
)
の
裏屋
(
うらや
)
の
者
(
もの
)
が
難産
(
なんざん
)
に
苦
(
くるし
)
みまして
兄
(
あに
)
の
手術
(
しゆじゆつ
)
に
母子
(
ふたり
)
とも
安全
(
あんぜん
)
では
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
北国
(
ほっこく
)
においても、旅館の設備においては、第一と世に知られたこの武生の
中
(
うち
)
でも、その随一の旅館の娘で、二十六の年に、その頃の近国の知事の
妾
(
おもいもの
)
になりました……
妾
(
めかけ
)
とこそ言え、
情深
(
なさけぶか
)
く、
優
(
やさし
)
いのを
雪霊記事
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
情深
(
なさけぶか
)
き母親も
終
(
つい
)
には呆れ返って
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ものの
情深
(
なさけぶか
)
く優しき声して
伊勢之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
情
常用漢字
小5
部首:⼼
11画
深
常用漢字
小3
部首:⽔
11画
“情”で始まる語句
情
情夫
情婦
情人
情誼
情緒
情事
情合
情景
情死